秋徒の投稿作品一覧
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他愛も無い話〈a〉
ある住宅街の家に、ジャージを着た黒髪の少女と青い髪と瞳を持つ青年がいた。
ラフな格好に水色のマフラーを巻いた青年はソファに腰掛け、伸び伸びとした声で歌を歌っている。急に、青年の太ももに頭を乗せている少女が歌を妨げた。
「なぁ・・・・・カイト、あと何年なんだ・・・?」
カイトと...他愛もない話〈a〉
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12月24日、午後5時に優希は玄関の扉を開けて、
「カイト・・・、今から出かけてこい」
開口一番に言った。
「今から、ですか?」
「・・・・・大体、15分くらいだ・・・」
「うーん・・・わかりました。何か買ってきますか?」
「・・・ダッツの抹茶味で。」
カイトは歩いて2分ほどの、小さなコンビニに入...聖夜の話【後編】
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※カイトです。この話の9割は、俺と友達の、マスター達の話で出来ています。俺もここと『オマケ』しか出てきません。
「話に興味がある」と思ってくれた方は、下に今までの話を表示したので、そこからどうぞ♪
あと、作者が調子に乗ったせいですごく長くなってしまったみたいです。くつろげる体制をとってからどうぞ。
...聖夜の話【中編・マスター視点】注意:ボカロは出てきません。
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聖夜の話【中編・ボーカロイド視点】
バイトを始めて数日後、だがまだクリスマスではない日の午後、カイトはあるマンションの一室で調理をしていた。
それなりの家賃が掛かっていそうな台所には、ボウルにミキサー、砂糖にバニラエッセンスなどの器具や食材が机に並べられている。カイトはその中で、オーブンをぼんやり...聖夜の話【中編・ボーカロイド視点】
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聖夜の話
「あの、ちょっといいですか?マスター」
PCのキーボードを叩くジャージ姿の少女の傍ら、青髪の青年は気まずそうに話しかける。
「・・・どうした、カイト」
少女は手を止め、無表情の顔で、とはいえ彼女、舞鶴優希にとって何時も通りの顔で、カイトと呼んだ青年を見やる。カイトは手と手を擦りなら、視...聖夜の話【前編】
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籠の鳥②【青い鳥のうた】
「カイトカイトにしてあげる~♪歌はまたね、頑張るから♪」
俺は歌を歌いながら、いつも通り晩ご飯の後片付けをしていた。
食器は軽く洗って、まとめて自動食器洗い機の中へ。今日はシチューだったので、大きなお鍋だけは手洗いでしっかり落とす。お鍋と洗い終わった食器を乾燥かごに入れ...籠の鳥【KAITO視点】
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籠の鳥
ある住宅街に、3人の帰宅途中の学生がいた。
3人は共通のセーラー服を着て、かしましく会話をしながら夕焼けで橙色に照らされる歩道をゆっくり歩いている。それはとても和やかで、日本の治安の良さの証明でもある。
ただその中で1人、談笑の合間をついて薄い溜め息をつく少女がいた。髪は艶のある黒色で...籠の鳥
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