月子の投稿作品一覧

　　左肩の月読　
0.19
騒めきが途絶えたら
滲むよ（う）に風が吹き
肩掴む指の　痛みに喘ぐ
0.43
振り返れば　細い月が
あざ笑うみたく瞬（まばた）た
裏切るのは　あいつだよと
問いもせぬ答え匂わせるけど...

　　アステロイドの夢
0.14
ただのシュールな夢　明け染めた砂浜
素足を濡らして　去り行くは波音だけ
星は何処へ行くのだろ
0.51
きらら　雲母は砂に紛れ　海の唄に耳を澄ます
砕け散ったの　小惑星　アステロイドだね
光る粒は弧空描く
　　（間奏）...

　　未明のシンデレラ
0.02
届けられたのは一輪のバラ
間違えてる　あなた　桃色の夢
可愛いくないのよ　ホントはわたし
そっと磨いた爪の先には小狡い棘　潜む
0.19
でも　夢を見るならどうぞご勝手に
醒めるまでは束の間
夜更け過ぎになれば解ける魔法...

　　蒼　穹
前奏（0:00〜0:46）
Aメロ（0:47〜1:07）
異国廻りて幾年月
昨日の村はもう見えやしない
各駅停車の表示板に
書かれた絵文字　ただ踊るだけ
Bメロ（1:08〜1:29）
ひらり　はらり　ひるがえるのは　
風に揺れる　更紗の色か...

　　　蒼い月の下で
＜1A＞　027
ざわめく波間に
蒼い影が揺れているのは
たぶん貴方の呼び声でしょう　（漂う）
＜1A’＞　044
約束したのは
月の無い夜の出来事で
白いこの胸へときっと
戻るよと──...

　　　　絵ソラのパラダイム
032
何処か彼方へ連れ去って頂戴よ　
囁き交わすエコーに託（かこつ）けてはエスケープ　触れる指先
帳（とばり）の陰で結んだ小指　
寝ぼけまなこでストローを咥えたのは誰だ　どれが誰やら
102
欠片の華がハラハラと舞えば　
刹那　夜空には絵ソラが成る　パラダイム
119...

　　　シナモンロールに愛の手を
035
どーしよかな　上手く言えない言葉を　捏（こ）ね回して
真夜中のキッチンジャック　エナジーちょっと補填しよ
052
甘過ぎても胸焼けするから　このくらいが丁度いい
強がりをスパイスに　可愛（かわい）くないけど　美味しけりゃサイコーと
109
焼きたての甘酸っぱい...

　　　　　アクアリウムの棲まい人
1A
溺れかけている魚のよ（う）に吐いた空虚な嘘は　
揺れ動いては紛れて消え　また浮び・・・
1A'
彼方にひょいと放っぽって　そこまでだって放っといて
思いもかけぬ愛情は　輪郭だけの conversation(カンバセイション)
あふれる水の分量は　対価の量と同等...

　　　　ハナ唄
　花粉なんてフン☆だわ
　春にだってフン☆だよ
　ふざけてんじゃないから　切実にツライ
　箱のティッシュ　抱え込んで　くしゃみも連発
　花粉なんてフン☆でしょ
　春になってフン☆だわ
　杉だけじゃないから　ヒノキだってあるの
　マスクだけでは逃げ切れないのよ
　花が咲いて　鼻も咲いて...

　　飛べない鳥のララバイ
040
遠い果ての大地　眠る雛の上を
撫でるよ（う）に揺らぐよ　光の帯は
100
ハッシャ　ララバイ　ハッシャ　ララバイ
ハッシャ　ララバイ　おやすみ
119
凍える海の中 滑るよ(う)に羽ばたいて
見上げた水面に　ほら　お日様が在る...

　　　鏡界原理
000
分かたれた二つの心に凍（こご）えた鏡を添わせて
右左　違う貌（かお）が映し身で歩き出す
嘘を上手に隠した鏡界線
034
亜シンメトリ　
互いを対称としては歪む世界　孤独なハーモナイ(ズ)
混ざり合えぬ二つの自我　似た者だけが違いを識るよ
108...

　　　　スノードロップ
000
零れ落ちて波間に融けてく雪が
やがて春を連れて訪れるよ
ぽとり　落とした涙　もうじきに乾くから
静かに受け取る　天使の花
　　　（　間　奏　）
042
抗うことをゆっくりやめた　
愛した人なら尚更...

　　　ふたりだけは幸せ　
＜頭サビ＞
「だけどアタシ、お嫁に行けるのかしら」
不安そうに首を傾げていた
「大丈夫だよ、僕が　ついてる」なんて事
さらりと言い捨て後悔した
　　　（　間　奏　）
＜1A＞
寝坊が日常茶飯事だなど　信じてはもらえぬはずだよ
大音量で目覚まし鳴らし　二度寝に三度寝　目覚めず...

　　あなたと扉と私
＜頭サビ＞
片手預け歩むよ　二人の旅は
この場所からついに始まるのね
開く扉　並んだ笑顔と祝福に
幸多かれよと　鐘が鳴るよ
　　（　間　奏　）
＜1A＞
幾つもの道　歩いて来た
曲がったり　下ったり　登ったり　...

　　　　風　信
002
もしも明日悲しい事しかなくとも
吹き抜ける風は変わらないだろ(う)と
020
古いベランダ　カーテン越し　皺（しわ）にまみれた
笑顔を浮かべては　天気予報みたいに語る人　記憶（メモリー）
041
子どもの頃は晴れやかに
少女の頃は密（ひそ）やかに...

影喰い
001
夜更け過ぎ　横断歩道　照らす街路灯　陰落として
影踏みお兄さん　いらっしゃい
優しい鬼なら　いらっしゃい
018
追うて追われて　つかの間重なる　影をひとつ纏（まと）うて
待つも還るも厭（いと）うて
路の途中　捕まった
039...

　異世界でチートな恋をする件
025(Aメロ)
いつも窓から　見つめてた
旅に出るなら　ふたり一緒
扉開ければ　戻れない
どんな場所でも　ユートピア
049(Bメロ)
クエストなら　いつでも起きる
異世界だって　招くその手　離せないわ
102(Cサビ)...

　　　　遺され人　－人工遺物－
026
「どうして？」って　暴（あば）く視線に
晒（さら）され　遍（あまね）　白々（しらじら）と
038
ひらり　返す手の平から　舞い落ちる欠片は鈍（にぶ）く
あの日　起きた惨劇など　憶えてる人はいない
050
人工遺物(Artifactory=アーティファクトリー)...

　　　金色の魚
028
まばたきする、その度　ツンと　鼻の奥に走る痛みは
深い海の様に塩（しょ）っぱくって　溺れかけの呼吸　喘いでる
042
硝子のなか降った　無味無臭の土砂振り雨
澄んだ水は毒にもなって優しさ込め、とどめを刺した
054
自由に落下　自由になった
　　　　　　...

　　白に濁る
010
落ち着き無い視線を　絡(から)めて否(ゆが)めても
返せない　答え無い
　　　(　間　奏　)
040
またひとつ　迷路(メイズ)が増え　胡乱(うろん)　惑乱(わくらん)
繰り越す算段　否　嫌　未(ま)だだよ
いや増す破綻の種子(タネ)　漫(そぞ)ろ　泡沫(うたかた)　
微睡(ま...

　　　O・G・K　(Only God knows)
001
そーっと伸ばした指先に触れたのは
Cool beauty 硝子に描(えが)かれたハートマーク
013
染めたくて　哀色　
悩ましくタメ息ついては思案顔で噛むストローに
甘い夢　くちびるに届けて
願いは叶うでしょ(う)か
「神のみぞ知る」...

　　　抗体　
011
ハ　ル　ガ　キ　タ
023
隣の垣根　疑っちゃダメ
覗いた窓を揺らせたのは誰
高見の縁（ふち）に佇んだ影
イラつく頬に爪立てかけて…あ…
054
あぁ　痛みだけ...

　SERIAL CODE -シリアル・コード-
032
解放の呪文(スペル)　解けぬスペル
贄(にえ)　繋いで　廻す魔法の杖
それは「言葉」
甘く囁いて予見予測の海に沈める
048
ミュートの再生を唇(くちびる)に
刻んであの娘(こ)は消える
咥えた指の先　口にした...

　腐れ縁の法則　(仮)
000イントロ
束ねた髪　風になびかせ
駆けてく君には届かない声
いつもの事
　Wow…
025A
大丈夫だよと　こともなげ
根拠のない自信は
彼女の十八番(おはこ)だったけな...

　　誕生歌　－Birthday Song－
022
赤に青　飾られた細いキャンドル
点す灯に　目を細め微笑んだ
044
HAPPY BIRTHDAY (ハピバースディ)　今日からは
HAPPY BIRTHDAY (ハピバースディ)　変わるの
107
自分のこと　嫌いじゃない
118...

Heel and Toe
023
踏み込む足に滲(にじ)んだ　罪悪感のカケラなんてさ
剥げそうになるペディキュアの方が大事よと薄笑い
038
どのみち転がってく小石の行く末を見たい奴は
蹴飛ばして　踏みにじり　泣かせたい
051
Heel(ヒール=悪役)でいたいのと囁いた
爪先立つ彼女は　まだ悪女見...

　　　Phantasmagoria
010(二次元)
闇に落ちた photography(フォトグラフィー) を
指でつまんで　するりと Fall
幾千枚の記憶の欠落(かけ)を
裂いて散らして　フロアに放れ
027
馬鹿だね　昨日に　なって　
抗(あがら)う　フリなど　して
消えない　現(うつつ)に...

　　　　コンビニエンス　ヒーロー　　
もしも夢を見るのなら　荒唐無稽な夢を見て　驚天動地で遊びたい
変わり映えもしやしない　日常暮らしにゃもう飽きた
さんざ煌く稲光　派手にカマしてくれちゃって
覇道覇権に勤しんで　天下の魔王で構わない
美女に財宝積み上げて　嫌なキャラだと高笑い
あぁ　それもいーじゃ...

　　セブンスフィールドの悪魔
A-1
一番目の悪魔は強欲で
二番目の悪魔は着飾り屋
歌うたいは酒場で歌う
彼がどんなに勇ましく
荒野の魔物を退治たか
きらめく鎧に身をかため
花咲く原野を血に染めた
民は喜び連呼する...