yuyunの投稿作品一覧
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遙か 遠く 触れた 結んだ
くれた 約束 錆びる 言の葉
いつか 叶う 急(せ)いた 拗(こじ)れた
揺らぐ 微笑み 欠ける 望月
途切れずに続く ちいさな痛みは
あの月の裏に 隠しましょうか
消えず染みついた ほの暗い痕(あざ)は
この袖の下に 隠しましょうか
(誰にも気付かれないように)
濡らす...恋水兎 (こいみずうさぎ)
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錆び付き 捻れた記憶に
灼かれて 掻き毟る胸の
傷痕 滲み出す闇に
当て所なく放つ弾丸
毀れた 現実の先に
詰(なじ)られ 吐き捨てる過去が
抉(えぐ)られ ねじ込んだ嘘で
爛れ果て落ちる魂胆
回り始めた 針の
示す 運命の輪[Ruota della fortuna(ロータ・デラ・フォルトゥーナ)]...運命の輪[Ruota della fortuna]
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ねがわばイヅレ
カナウべきトドクべき
ゆめミチタリテこの
おもわばイツカ
トドクべきミチルべき
よろこびのオトなれ
((願わば何れ
叶うべき 届くべき
夢満ち足りてこの
想わば何時か...ユメカナイ
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這い出した焦燥に 奪われて行く 夜は長く
朽ち果てた恋情に 満ち足りてゆく 藍[あい]は深く
恍惚を引き摺って ほつれる境には
優越を噛みしめる 卑しい歯が見える
抜け出した現状に 書き換えられる 今は暗く
欠け落ちた喧騒に 取り残されて 僕が滲む
かりそめの慰めで ほぐれる痛みでも
掃きだめのはか...「にげだしたい」
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火をつけて 最初の火を
埋もれて 届かないぐらい
深い場所は あなただけ
あなたにだけ 触れさせたい
眩[くら]ませて 最愛のひと
絡ませて 解けないくらい
深い意味で あなただけ
あなたにだけ 触れられたい
例えば爪 例えば牙
薄い皮膚を赤く汚[けが]しても...like Tiger
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誘い込まれる 追い詰められる
気付けばいつも 此処に落ち着く
逃げ出すフリで 投げ出す足は
慣れた手つきで 靴を脱がされた
拒む理由を 数え上げても
絡む隙間に ねじ込まれるだけ
噛み痕が残る 胸が痛むのに
まだ馬鹿みたいに 口を開けてる
指で遊んだvinyl[ビニル]を破る
躊躇いながら 求めら...a Room
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しなやかに動く 指先を
気付かれないよう 目で追った
高そうで低い あの体温が
またこの皮膚に触れたら
きっと 息が止まる
深く 深く 隠した [I deeply hides]
心臓の裏 鼓動の隙間
深く 深く 沈めた [I deeply sinks]
くらがりの奥 あの日の狭間
躊躇わず伸びる ...deeply hides
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触れるグラスに 注ぐ緊張 飲み干す程に 揺らぐ表情
絡む視線に 浴びせる揶揄で たじろぐ瞬間 零れる嘲笑
撫でる指先 些細な抵抗 掻き分け噛みつく 濡れる唇
悶える渇望 呻く愚問に 踏み込む瞬間 定める照準
許すリスクに 欠ける象徴 渇いた喉に 歪む衝動
引き攣る頬に 掠める息で 戸惑う瞬間 捻れる...Beastly fang
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弛[たゆ]まずに続く時の最中 その物語は始まり終わる
いずれ咲き散る花の記憶に 映り溶け込むひとときの夢
儚さばかりが 絶えずに注ぐ
虚ろなからだに 開いた穴から
ただ鳴るだけの 音の羅列を
今宵も捧ぐは 箱庭の主[あるじ]
繰り返すだけの 希薄な音色
いびつな頤[おとがい] 複眼[め]を逸らし 伏...黄金の翅[きんのはね]
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軽々しく蹴り上げた 弧を描く
転がった 理想は ちっぽけで
色付いた端から 毀[こわ]れはじめた
いつもと同じ 皹[ひび]と痣
違和感だらけの現実に
深く沈めた 混乱と喧噪が
底の方で藻掻く 足掻く
可笑[おか]しなぐらい 滅茶苦茶に
抱え込んだ頭の中で
鳴り響いては 泣き喚く...仮想ジエンド[The end]
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あと少し近付くだけで 擦[こす]れ合う皮膚の
知っているその体温 感じるよりも早く
頭蓋の中にいつまでも 強く残る記憶
それなのに最後だけ 知らない顔をする
こんなリスク[risk]こんなテイク[take]
笑い飛ばせ 今すぐ 破り捨てて
彷徨う視線を 惹き付けて
あの欲しがった熱を 奪え
瞬[まば...虚構の銃-La pistola della narrativa-
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想像絶した悪夢の終わりを 涙なんかで飾るものかと
撒き散らかした妥協と理想で 其処に生まれた穴を埋め立てる
方々探して掻き集めてきた 甘い言葉と優しいてのひら
噛み合わないまま搾取と庇護が 持ち寄る端から縺れて朽ちた
嘲笑蹴って卑屈を撫でて
陶酔詰[なじ]って苦悩をウタウ
誰にも聞こえぬ 場所で昨日...君が口に咥えてた。
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薄雲射[さ]した 明けの陽と
清[さや]か遠のく 衣擦れの音
遣[や]る眼差しの 傍らに
歌交わすひとの 温もりもなく
転がり朽ちる枇杷[びわ]を
屠[ほふ]る鳥の嘴[くちばし]
啄[ついば]む果肉が この身と等しく 抉られる
摺[す]り合わす切なさと いとしさの
かすかな捻れを 指で撫で
重ならぬ...誰が為の歌(Lushiaさまに捧ぐ)
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何もない場所に最初の音が 震えながら生まれすぐに消えていく
意味の無い音だったんだ この身体の存在と価値と同じぐらい
どうしようもない其処で僕は 何かが変わるのを待ち続けてた
時間は無限にあったんだ この身体のなか広がる虚無のように
長いような短いような無意味な時間がただ通り抜けてく
その時聞こえた...plug in the blue [ver.y]
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すれ違う手と手 裏表[ウラオモテ]
曖昧な態度 鬱も露わ
勘違いなら それでいいから
流されながら 俯いて 蔑んで
口蓋【口外】の端【恥】に あふれ出た
出来事 痴れ言 右往左往
馬鹿の指から 解かれていく
きつく結んだ 筈の秘密を
ぶち撒けるから 塗れて混ざる
そんな誤魔化し どう許せばいい?...愚痴と毒。
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抱き寄せる 冷たい肌
滑らせる唇に ほのかな熱
甘い叫びを あげる彼女が
今夜も淡い 煙を吐く
約束しよう 永遠の安息を
その鼓動と 引き換えに
深淵は 更なる闇で
罪科[ざいか]は 更なる罪で
飾られる 背徳の遊戯[or ゲーム]
逸らし合う 視線の先に...B.W.[Black or White?]
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(G)
どうか私に 罰をお与えください
邪な
欲望と 妄執[もうしゅう]に囚われた
この心を
暗闇の中に閉じ込めて
生きながら朽ち果てるまで
触れることも叶わぬままの
償いを
(L)...呪縛
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くゆらす煙に 透ける銀の月
奏でる音色と 誘う衣の艶[つや]
織り成す闇夜に 交わす 吐息を
抱く腕の中 閉じ込める
卑しい口付け
浅い掻き傷(もっと抉って)
引き返せない(深くで)
堪[たま]らない その 痛みは証
今宵 侍[はべ]らす褥[しとね]で
滑り込ませる 指先のように...最奥の花[さいおうのはな]
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生まれた意味を探すような
無駄な愚行を繰り返す
誰もが皆 与えられた
生きるという病を 抱えながら
滑稽な寸劇
放り投げるcoin
退屈に絡まる足
沈んでゆく
混沌に咲かす 脆弱な魂
垂れ流す 甘美な言葉...bait
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快楽で火照る肌を 踏み躙[にじ]るつま先から
這い上がる 甘い密
焦燥の味を覚え 身悶える声が願う
”もっと強く” 卑しい目で
いつまでも続く 喉の渇き
とても我慢できない 筈でしょ
いかせてあげるわ アナタだけじゃ
決して辿り着けない ところまで
曝け出して 身体[カラダ]の奥
呑み込んで 隠した...seed of desire
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凍えそうな 青の情景
幾度も
よみがえり 消え失せゆく
刹那の愛を歌う
たとえこの声が
言葉が
届かず 壊れて
泡のように消えるとしても
微睡[まどろ]みの狭間に 青の情景
何度も...青の情景
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「サヨナラ」 抱えた花束 淡い空に投げた
揺らしたてのひら ひらひら ちょうちょみたいだった
転がるリンゴを追いかけても 退屈なだけだった
きみと歩いた踵から 優しいオトがした
この場所で 描[えが]きだす 御伽話[ものがたり]
泣かないで 赤い目 きらきらなみだ
あたらしい 傷跡も 撫でてあげるよ...サヨナラ、赤い目、御伽話
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とびっきりの毒を吐く
得意げな顔で滔々と
止め処も無くて 薄笑う
どちらもお互い様でしょう
どうしようもない昼下がり
取り敢えず今は 忘れて
這いつくばる境に添って
欲しがるまま 噛み砕き
乾いた舌で施した 愛撫
うすっぺらな身分証明...-Identity Crisis-
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見慣れた壁を睨んでも
ルールが変わる 訳じゃない
鍵をかけた 部屋のなか
今日も鬱屈の息を吐く
誤解されるのは 辛いから
変わりたくなくて 動けない
架空と実在の 曖昧な境界線(ライン)
質量と計算は 宙[そら]に霧散
迷妄した 明日への希望が
僕(私)を何処までも 貶める...guru-guru[ぐるぐる]
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数えきれない 夜を這い
抑えられない 欲を吐く
絡まる肌の 誘惑に
抗[あらが]えないまま 崩れ落ちて
隠しきれない 嘘を噛み
拭いきれない 傷を掻く
痛みを哂[わら]う 唇が
重なる端から 解ける
蝕まれてゆく 歪な感情
掻き混ぜ乱れる 刹那の情動...siren xxx
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眩む夜 深く ふかく
青褪める 冷めた皮膚
焼かれた 首を 撫で
埋もれた 土の 底
癒えた筈の傷痕は
まだ温い血を滲ませる
ぽつり 浮かぶ ひかり なみだ
細く 緩く 伸びる 軌跡
永久の果てを 探しながら
何処[いずこ] 沈む アルファルド[Alphard]...アルファルド[Alphard]
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遠く滲む 追憶の端[はじ]に 依る
幼い日の 淡い温もりを 探して
触れて痛み 嘆く
憂い喘ぐ 傷
”オイデ” 誘[いざな]う声に
惹かれて進む 森
どうか この手を握り
永久[とわ]の約束を いま
願い辿る 焦燥の続く 夜
深く胸に 狂おしく咲いた 花にも...逢瀬の森[おうせのもり]
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宵闇に 滲む月の形[なり]
大禍刻を 待ち侘びて
快楽[けらく]の音色 掻き鳴らし
化生の群れが 躍り出る
鳴き止まぬ 犬を揶揄[からか]い
漫[そぞ]ろ大路を 練り歩く
拱[こまね]く猫に誘[いざな]われ
掲ぐ提灯 火が揺らぐ
囃す合いの手と お座成りの掛け声
外した手拍子 踏み鳴らす地団駄...妖夜行[あやかしやぎょう]
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軽い音だけの アナタのコトバ
吐き出す傍から ふらふらと
部屋の隅に 転がるばかりで
昨日と何ひとつ 変わらない
爪の先を齧る癖 あたしだって嫌いなの
全部見透かすフリをして 簡単なんて言わないで
欲しがるままに 重ねるカラダ
中身はほとんど 同じ配列で
流れるものまで 同じ色なのに
見つめる先は ...almost same(≒)
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氾濫する 散乱する
心酔のままに 埋もれる
ここは広くて 広過ぎて
あたしはいつも 不安なの
穢れない 矮小な世界[エデン]
テラリウム 早く 閉じ込めて
硝子で包[くる]まれる そこで
あなたがくれる 林檎[アイ]を食べて
息をして 生きるだけの
それだけのものに なりたいの...テラリウム[terrarium]
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淡い夢さえ手に掴めそうな
夜市[イエシ]の片隅 ヴェールの裏で
釣られ売られる 飾り鳥籠
囚われるのは 歌うつがい鳥
啄ばむ耳朶[じだ]に甘い音色を
注いで染まる頬に口付け
乞われて囀[さえず]る 恋のうたでも
あなたを慰め られましょうか?
寄り添う肩と羽根先[はねさき]重ね
溢れる想いを 繰り返...鳥籠[niao long * トリカゴ]
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明日に見る 夢は 遠く甘く
たまらない熱を思い出す
誰も呼ばないで
誰も起こさないで
ぼくの見る夢を
否定しないで
ぼくのなかで世界が燃える
まるで何も無かったように
求めていた 手に入れたものも
つまらない灰にしてしまう...アイデアル[ideal]
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どうせ叶わぬ恋ならば
いっそ奪えばいい
冴え渡る月の仄明[ほのあか]り
更けゆく夜のしじま
触れるほど近く 添[そ]う影に
映す想いも密か
流れ過ぎる儚い時に
憂うも束の間 ぁあ
揺らぐ眼差しが絡め取る
ためらいの言の葉...朝月夜[あさづくよ]
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陰る空が 散りばめる
花散らしの 柔らかな雨
大きくなってゆく 粒に
濡れるアスファルトの匂い
解けてしまいそうな指先
追いかけて繋ぐのは いつも私
さらさらと降る 滴の音
ふたりには少し ちいさな傘
端から落ちて 軌跡が続く
ふたり閉じ込める 雨の檻 ...prisoner
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遣る瀬無い紅 拭う手に
ぼろぼろまみれた 快楽[けらく]のかけら
慌て擦れ違う 肩を追い
何処ぞへと急ぐ あの日を連れて
ゆうらり巡る礼賛の日々は
敢え無く崩れた記憶の挙句
塵海[じんかい]の青 灰に映え
瓦落多[わたし]は喘ぎ 濡れ憂う
塵海の青 哀を噛み
瓦落多[わたし]は嘆き 飢え啜[すす]る...塵海の青、灰に映え。
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