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ある晩、眠れずにベランダに出て夜風に当たっていた。遠くの街灯がぼんやりと光り、星の瞬きがいつもより近く感じられた。そんな時、耳に届いたのは人の声ではなく、音楽のような、けれど明確なメロディでもない、奇妙で美しい音の流れだった。耳を澄ますほど、音は夜空に溶け、星と交わって踊っているように思えた。
最初...【城間勝行】夜空に溶けたメロディが、私を呼んでいた

城間勝行
昨日の午後、外で作業の気分転換を兼ねて散歩していたとき、雨上がりの路地に小さな水たまりを見つけた。特別なものではない、ただの水たまりだ。しかし、その中に映る空や建物、通り過ぎる人影を見ているうちに、いつの間にか時間を忘れて眺め続けていた。
水たまりは鏡のように世界を映すだけではない。風で波立ち、雨粒...【増汐義信】雨上がりの水たまりが見せた、想像力の無限ループ

増汐義信
朝、目を覚まして窓のカーテンを開けると、外の景色に自分とは違う視線があることに気づいた。向かいの建物の窓に映る私の部屋のシルエットに、まるで別の誰かが住んでいるような錯覚を覚えたのだ。自分の生活の断片が、知らぬうちに外の世界で小さな物語を生み出していることに気づく瞬間が、日常には潜んでいる。
窓の外...【阪田和典】窓の向こうのもう一人

阪田和典
街の明かりが消えかける頃、私は屋上に腰を下ろし、夜空を見上げる。空気はひんやりとしているのに、どこか音楽のような匂いが漂う。目を閉じると、ビルの谷間を抜ける風が、まるで誰かが演奏する無言のメロディのように耳をくすぐる。昼間の喧騒とは打って変わり、世界が静寂に包まれる瞬間、この夜空の景色は私だけの秘密...
【大嶋淑之・新潟】夜空に浮かぶ無言のメロディ

大嶋淑之 新潟住み
朝の光がカーテンの隙間から差し込み、目を覚ますと同時にイヤホンを耳に装着する。スマートフォンから流れる音楽が、まだ眠る頭の中をゆっくりと覚醒させる。私は最近、この「音の海」に身を委ねる時間が何よりも大切だと感じている。日々膨大な情報にさらされ、文字や画像に追われる生活の中で、音楽だけに集中する時間は...
【高倉友彰】 音の海で泳ぐ時間

高倉友彰
君は碧空を見つめる 三日月を瞳に抱いて
漏刻の水銀は干上がり 時さえも止まる夜
糸を切られた星が 稲穂のように降るよ
銀の茨の鳥籠で 僕は真紅の薔薇を吐きながら 夢を見ていた
追い求めなくても幸せになれたのに
今はもうガラスの中の世界を覗くだけ
羽なんて見えないのに 飛べるって知ってた
裸の僕たちは...Ad libitum.

IO