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目の前にある一枚の扉
薄い壁をはさんだ向こうの世界から、漏れる明るい声
けれど私はその扉を開けれなかった
ノブを握った手に力は入らない
鍵は開いているのに
閉じられた扉が、まるで拒絶されているようで
私と中にいる人たちの間に憚るものがあるよう
廊下の暗く冷たさが、身に凍(し)みる
本当はそんなことな...閉ざされたセカイ
陽菜
遠くで聞こえた声が
断末魔に聞こえた
たしかに笑い声だったのに、
あれは誰を嘲う声?
それとも最期の空笑いかな?
空を舞うカラスがやけに五月蝿い
嗚呼、嗚呼、唯の追悼か
やってらんないと空を見上げた
灰色の雲が圧し掛かってる
黄色い声が上がる...カラス
砂野
真っ黒よワタシ 汚い嘘ばかりついて
真っ暗よセカイ 光は失われた
目を瞑れば映る 彷徨う中にその笑顔
愛から捨てられワタシは 涙が涸れ果て
嗚呼・・・イカナイデ冷たい目で見ないで
心は解ってるのに
嗚呼…大好きな愛しいその声で
ワタシの名前を呼んで
真っ黒よワタシ 汚い言葉で飾って
真っ暗よセカイ ...自業自縛(仮)
kaid
どこまでもどこまでも
続いてるはずなのに手を伸ばせば
ひんやりとした壁に阻まれてしまう
誰もいない空間
風さえも感じずに
確かめるように呼吸を繰り返した
シンとした空間を裂くように
絞り出した声は小さく掠れて
無性に怖くなる
ここは怖いの...心ノ檻
陽菜
【1番】
帰らずの森 深い深いそこで 君が待っている
あの日 ついた嘘 思い出す
寂しい笑顔 焼き付いた
傷痕になってしまえば 忘れるはずも無いと
【サビ】
深緑に埋もれ 今も君が呼んでいる
天を仰ぐ 慟哭が響き渡る
君が呼んでる...君が呼んでいる...
【2番】...帰らずの森
文月ユラノ
S'
この死の国から呼び掛ける
僕は此処に生きている
A
失意の雨が降り続く
濡れた躰が倒れ臥す
灰色の水が海に出る
輝く水面が空になる
B
木々を枯れさせ...死の国
江麻
骸(むくろ)を抱(いだ)き生きてゆく、
この道の果てを見ずにゆく
君に届かぬ歌ならば、
歌う意味など欠片もなかろ
棺(ひつぎ)を背負い歩きゆく、
足跡の数を知らずゆく
誰に捧げる祈りなら、
跪く価値が生まれよう
何より尊く愛しいものが、
正しく在ると信じたままの...終焉の後
江麻
善き簒奪者の掲げる槍よ
その鈍刃に捧げられた使者よ
軍靴の音も勇ましく
泥土の道を急ぎ行き
ああ君はまた泣くだろう
誇り高き戦士を憐れんで
悪しき逸脱者の捧げる典よ
その理想に掲げられた死者よ
叱咤の声も逞しく
泥土の道を生き急ぎ...無題
江麻
空を眺めていた 自由な鳥が舞う空に
この声は届かない 誰か此処で私を見付けてよ
孤独を抱きしめて 私の心、代わりに消して
この哀しみは何処へ向かう? 貴方はきっと解りはしない
血が凍る痛みを感じてた 貴方はきっと解りはしないでしょ?ねぇ?
この苦しみはどうすればいい? 私にずっと解りはしない
私を理...濡
フオン
【サビ】
歌唄い 泣きはらす 【うたうたい なきはらす
天仰ぎ 咆哮す 【てんあおぎ ほうこうす
声は嗄れ 喉潰れ 【こえはかれ のどつぶれ
唯君の 名を謡う 【ただきみの なをうたう
【Aメロ】
暮れ逝く空 【くれゆくそら
赤紫と 群...ウタウタイ ナキハラス
文月ユラノ
暗闇の中彷徨い続けて
手探りの自分探し
望みも希望もない
疎まれ蔑まれるだけの存在に価値などない
傷つくくらいならば
心の扉に鍵を掛けてしまおう
傷つくのは怖い
追われるのは怖い
いっそ誰も知らぬ間に
壊して...傷―キズ―
日向奈々