タグ:諦め
14件
嫋やか 優雅に
咲いてる花の
大輪に 埋もれてる
溢れている
誰も知らない 雑草
ありふれてる
輝く時は
永遠(とわ)にやって来ない
名もなき 草さえ
ただ愛おしく 感じる...羨望
シンスケサイザー(大橋信介)
飛行機雲が切り裂いた空から
インクが染み出して闇が広がる
夜のほとりにひとり立ち尽くし
明日を夢見る瞼も持てずに
ほら、星がひとつ流れた
空気がいつしか青みを帯びて
僕はまたひとつ溜息を落とす
朝日をはらんでまどろむ世界は
日暮れの名残りに少し似ている
ほら、また始まってしまう...解放のエビデンス
櫻井水都
A
やけに美しく静かな
ここは藍色の世界
満天星の灯、僕を包み
そのまま萎んでく
自問と自答繰り返しては
出口の無い迷宮へ導かれてく
B
眠る町で僕だけ独り
染まりきれないで居る...夜明けの藍に沈む
古蝶ネル
確かにあった
届けたい指に込めた願い
忘れようとして何度も
染みついて離れなかった
枷みたいに頑な
叶いもしない想いつのり
誰かのせいにして楽に
切っ先は自分に笑った
キレイに折り畳んだ地図を
目隠しで透明に葬ってる...ムイムリョクムダ
ろろあ製菓堂
「排泄物だ」って言う身体から出る物は
だから恥ずかしいって歌なんか聴けないって
空想上の生き物に出会ったような顔で
初めて聞かせた歌声に苦いフェイス
悲しくは無かった寂しくはあったけど
でも仮にそうだとしても構わない
キレイだから歌うわけじゃ無い
でもそれが好きなのも可笑しく映るね
じゃぁほら汗でも...汚泥惨歌
ろろあ製菓堂
今は凄く辛いかもしれないけど
人は時間が経てば
どんな事でも忘れていく
ごめんね、もう、いいよ
ごめん、もうムリなんだ
やっぱり、合わないと思った
あの時 諦めちゃえば
よかったのかな?って
思ったときもあったのに
ズルズルとここまで...resignation
三月六月
固く結ばれてたリボン解いて
開いてみたけど空っぽだった
いつからだろう
大事にしていたのに
中身に気づけなくなってる
その形も色も曖昧で
ぼやけてはにじんでいく
愛に似た気持ちと
空に託した願い
それすら混ざり合って...リボン
古蝶ネル
白が黒に塗りつぶされ
黒が白に消されてく
二つの色 混ざりあわず 互い拒絶してく
灰色になんて ならないから…
二つの黒 二つの白
対角線のように並ぶ
碁盤の目 障子状の
十字混ざり合う 空白(ブランク)
深緑の四角 与えられて
この空間(スペース) 駒は置かれる...Broken Othello
ぬこまる
遠慮もせずに言いたい放題で
話も聞かずに一丁前に真似して
何かあったら誰かのせいにして
道に座り込んで歩けないと喚く
まるで小さな子供だね
選手も政治家もみんな無責任
言い訳だらけのタラレバ毎日
それでも何にも悪びれることはない
叱るなんて御法度 貴重な子供さ
だけど大人は使い潰される...甘えんぼうワールド
IO
世界が死にかけて 迫りくる末期に怯え
せめて終わりは一緒と、嘆きあう者たちへ
契りあったって無駄さ、三途の川は厳しい
天の梯子は細い ふたりでは渡れない
みんな 独りだと覚悟を決めているさ
人だけが滑稽にもがき、手にしがみつく
ご覧、野良猫がふらり傷ついて歩く
ゴミ溜めのような街角、人知れず死んでい...死ぬ時はたった独り
IO
A1
ゆっくりでいいじゃん
走らなくても歩けばいいじゃん
別に急いだって
人生は変わることなんてないから
B1
手を伸ばせば届く距離
そんなことばかりで
触れては消えてまた先に
ならいっそやめちゃおっか...世界ってやつは
アリス
A1
誰かが引いたレール
ただ歩いて歩いて疲れる
そんな日々で満足してた
それが全てだったから
B1
翼はあるのに
羽ばたく力がなくて
まだ誰かに甘えて
背中を押してもらいたいの...Rail
アリス
A1
今日も変わらないって
自転車で下る坂道
どんなに抗ったって
明日も変わらないまま過ぎる
B1
テストの答案
ぐしゃぐしゃに丸めて
窓の外に放り投げてみても
虚しくなるだけ...私の人生
アリス
憧れになりたくて
いつの時も追いかけてた
何度手を伸ばしても
一度だって届かなかった
憧れに近づきたくて
繰り返し追い続けてた
けれどまた今回も
全然届かなかった
憧れは彼方へと
消えていく...憧れに背を向ける時
高成 心豊