タグ「MEIKO」のついた投稿作品一覧(13)
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硝子の月と硝子の星
キラキラ輝いては消えていく夜
深い溜息と酸っぱい想いを
私はラムネで流したの
「綺麗なコより可愛いコが良い」
「意地っ張りより我儘が良い」
「あのコが恋人ならラッキーだな!!」
なんて嬉しそうに笑うから
私も「そうね」と答えたわ
「ずっと友達」なまま進展せず...私と硝子とラムネと
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憂鬱な今日を迎えて目が覚める
ダルさと少しの眩暈を感じてフラめく
昨日まで大切に飾ってた写真は
ゴミ箱の中で千切り棄てたんだ
「もう終りにしよう」「じゃあな」
いきなりの電話そう言われた
たった二言で終わった関係
嘘と言う前に切られた電話
私はただ呆然と立ったまま・・・
愛してると言って口付をして...Rain
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躊躇いと恥じらいの間を噛んで
可愛らしいオンナノコを演じてみせる
上目遣いと濡れた瞳で恋うて
グロスの唇に吸い付いてくるのを
まだかまだかと待ってみてるけど
いつになったら来てくれるのかしら
恐がらなくていいの寄ってくればいいの
今宵は貴方だけのオンナノコでいたいわ
来ないなら私から行っちゃうわよハ...ヴァンパイア
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紫煙を吐き出して煙草を口に運ぶ
ちょっとキツメの辛口の煙草は
私の心を慰めてくれるようだった
見たく無いモノを見てしまった
私はそんな貴方を知らなかった
これは運命じゃないって・・・
切なそうに名前を呼ぶのも
愛しそうに口付るのも嘘だった
心が篭っていなかったって
貴方が愛してるのはあの可愛い...Foolish
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決められた道理 決められた運命
檻の外には 規則正しい兵隊さん
私がいる場所は 塔の最上階
姫だからと言われ 押し込まれ
何も起きない 何もない場所で
ただ一人で生きるだけの人形
昔に読んだ 絵本の御伽噺
白馬に乗った 王子様が
姫を迎えにくるハッピーストーリー
でも所詮はただの本だった...王子ダイブ
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「赤い糸」がまだ小指に結ばれていた頃
私は「人」ではない恋に恋をしてしまっていた
他人が恋愛をしているのを見て私も
同じ様にそんな感覚を欲しがっていたんだ
簡単に掴めるものには興味が無いわりに
あっさりと掴んでしまった恋に私は
一気に冷めていく事を知ってしまったんだ
人が人に恋をするはずの一つの心理...sick of love
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赤薔薇色の魅惑の唇へ貴方の人差し指が触れた
触れた箇所から拡がっていく情熱の色欲
赤薔薇色の魅惑の眼へ貴方の視線がぶつかった
不意に逸らした視線の先は赤いワインの雫
芳しき麝香は洩れて私の胸を燻りだしている
「これまで、これまでよ、おしまいよ」
言わないといけない言わないと続けてしまう
灯りもない部...不純な赤薔薇
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シャワーと一緒に流れていくの 軽く塗ってたつもりが
いつのまにか厚くなってた 落としづらくなってた
熱くでも冷たく寂しくシャワー 浴びる度に重くなっていく
重しなんてつけてないのに それでも重くなってくわ
枯れてしまった花はまた返り咲くことはない
私もまたそれと同じの類で戻りはしない
閉ざされた世界...浴室
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何十万人という人だかりの中から
強く手を引いてくれたのは貴方でした
「此処にいるよりももっと似合う場所があるよ」
真っ直ぐ、曲がったりして走った夜に
貴方の髪色と同じ色をした月が出ていたわ
「ほらほら急いで彼と走って行きなさいね」
待ち構えてる番人と涎をだらしなくたらした狗
手には黒い銃と黒い縄を持...楽園
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亡骸に甘き口付けして
私の片恋にサヨナラ
口ずさんだ歌は愛の唄で
貴方の十八番
沈んだ太陽、昇ってくる月
交互にやってくる朝と夜
動き出すの、動けないの
貴方が居ない世界じゃつまらないの
貴方の声しか聞こえないの
貴方の匂いしか匂わないの...片恋哀唄
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纏わり付く煙草の紫煙
薄雲に隠れた満月
刺す様な空気は呼吸する度に
喉の奥を突いていく
悲しいメロディーを口ずさんで
唇を噛み締めて言葉飲んで
一言一句も漏れない様に
明日をまた生きるのだろう
飾った言葉は要らない
君の言葉が聞きたい...夜→朝
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舐めあいましょう、舐めあいましょう
どうせ私たちは狗なのですから
舐めあいましょう、舐めあいましょう
水も雨も涙も血も一滴残さずに
舐めましょう、舐めましょう?
また明日狗になりましょう
生まれた処はもう穢れが蔓延る町で
紫煙の匂いも酒の匂いも染み付いて
かつては都と呼ばれてたのはいづこの事やら
抱...狗
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それが人間の性質だから仕方がないのだ」と
ならば私もその中の一つなのだと理解した
緑の子が黄色の双子が紫の青年が今やこの中を占めて
私の居場所は画面の片隅だけで主は彼らばかりを見て笑う
もう私に主は飽きたのだろうか?
必要ないと思っているのなら
いっその事消してくれれば良いと思った
“いづれ消してし...Delete.