2011年8月より院療養中です。
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パチン パチン 切っていきます
右へ左へ斜めへ時折勢いよく飛んできます
あら ごめんなさい
君にあたってしまったみたいです
私は元より固いはずなんです
柔らかいとこなんて
ないと思っていますから
パキン パキン 切っていきます
右へ左へ斜めへ時折勢いよく飛んできます
あら ごめんなさい...爪切りと成立
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硝子の月と硝子の星
キラキラ輝いては消えていく夜
深い溜息と酸っぱい想いを
私はラムネで流したの
「綺麗なコより可愛いコが良い」
「意地っ張りより我儘が良い」
「あのコが恋人ならラッキーだな!!」
なんて嬉しそうに笑うから
私も「そうね」と答えたわ
「ずっと友達」なまま進展せず...私と硝子とラムネと
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穴が空いた場所を
僕で埋めて花をあげる
色んな色をした
色んな形した
唯一君だけにあげる
君が触れた場所を
僕が触れてキスをする
色んな表情を
色んな姿を
唯一僕にだけ見せて...廻る廻る
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挑発に乗って啖呵切って
見下し笑いをする大人達に
チッと舌打ちをした
セレブの男女がダンスを踊る
規則正しいステップで
鼻高くして踊る
足元には踏まれた花が
悲しく泣いているのに
聞こえないフリ
赤い満月が嗤い、花の屍は積もる...ランデブー
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自分が正直に生きられたのなら
どんなに楽で爽快なんだろう
真っ青な空が広がるこの世界
風が鳥が雲が飛んでるのを
僕は羨ましそうに見ていた
僕の手にはまだ何もない
小さくて色白な手からは
何が出来るだろうか?
視界を広げて世界をみてみようか
ちょっとくらい大げさでも良いよね...OVER THE WORLD
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憂鬱な今日を迎えて目が覚める
ダルさと少しの眩暈を感じてフラめく
昨日まで大切に飾ってた写真は
ゴミ箱の中で千切り棄てたんだ
「もう終りにしよう」「じゃあな」
いきなりの電話そう言われた
たった二言で終わった関係
嘘と言う前に切られた電話
私はただ呆然と立ったまま・・・
愛してると言って口付をして...Rain
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躊躇いと恥じらいの間を噛んで
可愛らしいオンナノコを演じてみせる
上目遣いと濡れた瞳で恋うて
グロスの唇に吸い付いてくるのを
まだかまだかと待ってみてるけど
いつになったら来てくれるのかしら
恐がらなくていいの寄ってくればいいの
今宵は貴方だけのオンナノコでいたいわ
来ないなら私から行っちゃうわよハ...ヴァンパイア
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浮上した!急上昇した!心!!
ふわふわと浮き上がる感じ
階段なんか一段飛ばしで
調子フル快調ですよなんて
アイツから話しかけられた
「それ見せてくれるかな?」
隣の席でラッキー!「うんいいよ」
勿論即答するしかないっしょー!
私は貴方が好きでドキドキなの
欲しいのは貴方の気持ちだよ!...貴方が好き!!!
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雨を伝い糸は光り風に揺れる
堕ちていく僕の言霊を君が
一個ずつ拾ってくれるけれど
もう触れたくないと思ってた
そう言うと君は大事な物
だから持っておくべきなのと
困り顔で笑っていたよね
両手一杯に僕の言霊を持って
あの空に届けって君が歌う
僕は届きやしないからって笑う...空に届け
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紫煙を吐き出して煙草を口に運ぶ
ちょっとキツメの辛口の煙草は
私の心を慰めてくれるようだった
見たく無いモノを見てしまった
私はそんな貴方を知らなかった
これは運命じゃないって・・・
切なそうに名前を呼ぶのも
愛しそうに口付るのも嘘だった
心が篭っていなかったって
貴方が愛してるのはあの可愛い...Foolish
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決められた道理 決められた運命
檻の外には 規則正しい兵隊さん
私がいる場所は 塔の最上階
姫だからと言われ 押し込まれ
何も起きない 何もない場所で
ただ一人で生きるだけの人形
昔に読んだ 絵本の御伽噺
白馬に乗った 王子様が
姫を迎えにくるハッピーストーリー
でも所詮はただの本だった...王子ダイブ
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貴方が居なくなってから
私のカラダは軽くなったようです
もちろん水分を取れば
重くなってしまいますが
太ることは出来ない模様です
世界が二つに分かれて
貴方と私も二つになりました
手を繋いでいたのにね
簡単に離してしまいました
貴方が笑って手を振るの...失恋天気
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今日も私はまた死にました
鈍い色した空から雨が降って
死んだ私を濡らしていました
傘を差して歩く人達の顔は
どれもこれも下を向いており
糸に繋がれたピエロみたい
入り交じった現実と幻想
大して面白くない話は
左から右へと流れてくの
「夢を持ちなさい」...再生する女子
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「赤い糸」がまだ小指に結ばれていた頃
私は「人」ではない恋に恋をしてしまっていた
他人が恋愛をしているのを見て私も
同じ様にそんな感覚を欲しがっていたんだ
簡単に掴めるものには興味が無いわりに
あっさりと掴んでしまった恋に私は
一気に冷めていく事を知ってしまったんだ
人が人に恋をするはずの一つの心理...sick of love
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もう泣くのは飽きたでしょう?
アイツの事で苦しむのも辞めて
僕と付き合いませんか?
遠くから見ていましたけれど
貴方とアイツは不似合いですよ?
僕ならば悲しませんよ?
遊びでもなく本気なんです
貴方が好きなんです僕は!!
何度だって言いますから
嘘じゃない言葉で真実の言葉で...年下恋愛術
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赤薔薇色の魅惑の唇へ貴方の人差し指が触れた
触れた箇所から拡がっていく情熱の色欲
赤薔薇色の魅惑の眼へ貴方の視線がぶつかった
不意に逸らした視線の先は赤いワインの雫
芳しき麝香は洩れて私の胸を燻りだしている
「これまで、これまでよ、おしまいよ」
言わないといけない言わないと続けてしまう
灯りもない部...不純な赤薔薇