投稿作品37作品
もっと見る-
君にもらったペンダントは
今もつけられないままで
部屋の隅に放り投げて悲しんでる
埃をかぶった古時計に
時間よ戻れなんて言っては
また悲しくなって俯いてる
きっと、とか たぶん、とか
そうじゃないとか、苦しいとか、
言いたいことはいっぱいあったのだけど
自分だけそこで遅れてるような...シグナル
-
あなたが好きな歌を口ずさんでは
苦しくなる胸抑え込んで
届かぬと知っていても願ってしまう
好きだから
恋しくて流した涙は数知れないけど
必要とされないならば逃げるが勝ちでしょう?
来るはずもないメール確認するたびに
自分の小ささを思い知る
こんなんじゃダメだってわかってるのに
どこかで期待してるわた...檻
-
女の子だってスネ毛生えるよ
夏は毎日お風呂場で剃るよ
剃り残し見つけて焦る体育
休んじゃおっかなぁ・・・
気がつけば顔を見せていた
小4の夏の日の事
ゴミかと思って取ろうとしたのに
激痛に襲われた
まさかわたしがこんなことになるなんて
お母さんの足にだんだん似てきた...SUneG☆GIRL
-
守るべきものが今壊れゆくとしても
僕は涙流さずにただ立ち尽くしてた
そんな夢をよく見るようになってから
少しだけ君の存在を遠くに感じてる
名もなき恐怖に怯えているだけなら
前の僕の方がお似合いだったろう
でもなんて皮肉なことにも今の僕には
守るべきものなどなにひとつなかった
君がくれたシルバーのペン...守るべきものが今壊れゆくとしても
-
君が伸ばした手の先に
ちょうど太陽が重なって
わたしの明るすぎる髪が風になびいた
なにかよくないことを
呼び込んでいるように見えた
夕日に黒い点が三つ
カラスが並んで飛んでった
まるで終わりを見てるよう
その瞬間つんざくようなステレオのノイズ音
耳を塞ぎたくなるような...ハッピーリミテッド
-
動くな もうそこから動くな
お前は完全に包囲されてるんだよ
動くな もうそこから動くな
動くなつってんだろ
包丁持ってフラフラすんじゃねぇ
どや顔で立てこもったって
いずれは捕まるんだぞ
人質取ったって無駄だ
私は非道なことで有名なんだよ
窓際に立って...動くな
-
もしも僕が先にいなくなったら
君はどうする?
悲しみの涙を流してくれる?
もしも君が先にいなくなったら
僕もすぐにゆくよ
でもどうして君は悲しそうなの?
遠い遠いどかに
消えてしまいそうな君の
小さな小さなその手を
僕は絶対に離さないよ...もしものたとえ話
-
かすれて見えなくなるくらい
深いところまで来てしまったな
きっと君どころか誰にも聴こえないだろう
わたしの小さな声じゃ
もっともっと深くって
欲が出てきちゃうから
そろそろ君に迎えに来てほしいな
深海何千メートルで
君に愛を歌うよ
すべて吸い込まれてしまいそうな深い青...深海ラブソング
-
街が明かりを消してゆく中
ひとりたたずむ君は
そのまま消え入りそうなほど
脆く弱く見える
小さな背中にどれほどの荷物を抱えていても
君はいつも笑顔で
弱音なんて聞いたことない
想えば想うほど
心が切なくなって
手を伸ばせば届くのに...小さな君
-
カーテンの隙間から差し込む日差しが
やさしく まぶたをノックする
今日は日曜だからもう少し寝ていたいけど
隣の家のドアが開く音に
慌てて体を起こす
爽やかな朝の風になびく
君のきれいな淡い栗色が
なぜかとても愛おしく見える
こうやって遠くからしか見れなくて
声をかければすぐ届くのに...君恋し夏
-
ほら おいで
さあ こっちだよ
理由なんていらないよ
チケットもいらないよ
扉がちょっと遠いのは
ドキドキを増すためだよ
演出だって凝ってるよ
さあ お入り 入口へどうぞ
一度味わったら最後
二度とは戻れないよ...入口
-
ほら割れれば見えてくるでしょ
バカみたいに溜めてた数年前から
両手だけじゃ足りないなら もう
入れてしまえば?
自分だけがただ異質で
生きている感じがしなかった
でもそれだってただの 自己防衛
「わたしだけが不幸なんです」
バカじゃないの?
たったそれだけで自惚れて...1302-a:ピエロ
-
神様がノックしたあの向こうには
きっと見たことないものが隠れてるよ
溢れんばかりの感情と憎しみが
きっと見たことないくらい隠れているよ
きみの心臓が止まったときもぼくの心臓は動いていた
きみの呼吸が止まったときに僕は大きく息を吸ったんだ
これでぼくたち バイバイだなんて
あんまりにも酷すぎやしません...ZiFU
-
灰だらけの世界で深呼吸をして
落ちぶれないようにと、注意をする
完璧な世界に生まれたかったな
そこでの僕は、もちろん、完璧さ
ぐるぐると廻る まわるめぐる
誰がどうやって回したか、知らないけど
その上でみんなで息をしてる
全部、分かった上で、息をしてる
纏わりつくカタルシス 誰も知らないで
こっから...おちぶれたまま
-
恋しくて
悔しくて
求めたくて
愛したいけど
足りなくて
不十分で
不足分は
きみのぶん
走ったけど追いつかない
手を伸ばして落とされた...不足分
-
息を吸って 息を吐いて
両手を広げて 息を止めて
おまけで心臓も止めて
ねえ私は生きてますか?
汚い世界に埋もれちゃってる?
たまんないよね やってらんない
そんなことなら生まれなくても良かった?
誰か教えて
深呼吸 皮膚呼吸
エラ呼吸はできませんが...心呼吸