タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(72)
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私が生まれた日を憶えている?
あれは君が十五才になった春の日
起動した私の瞳に映ったのは
今も変わらない優しいその笑顔
その瞬間から ずっとずっと
同じ時間を生きてきた
穏やかな日も 荒れ狂う日も
ただ君が幸せで在るように
それがこの世に私が存在する意味
それ以外 他に何も要らない...幸せで在るように。
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波音が押し寄せて
美しき現在を掻き消す
騙らいにも厭きて
馨しき夢を立ち去る
煌々と月の光
夜にさえ影を落とし
不安を募らせる
何処まで逃げても
もう既に手の中
失くした微笑み...風啼き
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純粋な面持ちで残酷に突き放す
信じられるモノなど何もない
何遍も騙されてその度に傷付いて
信じられるモノは自分だけだと
蹴り飛ばして 汚い背中
程遠いなら解らせて
振り解いて 甘えた指が
苦味を覚え染まるまで
真実を知る事と現実を視る事は
必ずしも同じではないけれど...ペルソナ
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【ミク】
毎夜、気が付けば
この場所に立っている
唄が、聴こえては
誘われて辿り着く
【レン】「オイデ、オイデ、手ノ鳴ル方ヘ」
【リン】「オイデ、オイデ、恐ガラナイデ」
【ミク】
この世、果てるまで
傍に居ると誓った...恋々狂夜
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「赫イ片眼ヲシタハ鬼ノ子」
忌み嫌われて他人を憎んだ
宵に紛れて 独り啼いてた
誰しもが耳を塞ぐ中
背中に近付く小さな影
恐れを知らぬ無垢な眼差し
睨みつけても牙を剥いても
優しく頭を撫でてくれた
初めて触れたヒトの温もり
零れ落ちる大粒の泪...鬼ノ棲ム森
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折れた翼 褪せる記憶
回り廻って 堕ちて来る空の下
縺れて もうこれ以上何も言えない
境界線を越えた先で交わした
指切り 止め処なく溢れる闇に奪われ
浮かぶ ひび割れた太陽
鎖された最果て 響き鳴る衝動
明日が残されてないとしても
君を捜すよ
終わる世界 速度増して...終わる世界、君へ。
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七回目の霜が降りて
わたしはもうそろそろ限界
凍えてしまうその前に
あなたへと手紙を書いた
確認し合った訳じゃないから
きっと何処にも行けない
電話の掛け方だってもう分からない
抜け出したいのに
崩し合う為にふたり
ココに在ったんじゃないのに...溺れる魚
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その花弁に触れた瞬間
詩が聴こえた気がした
それはあまりに心地好く
耳に馴染んで離れずに
まるで夢の様な感覚に溺れ
呼吸が苦しくなった
微睡みから醒めた午後
指先に滲む血が示す先に
儚くとも艶やかに
赤く染まりゆくその花の名は...ユメニサクハナ
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君へ捧ぐ 愛の言葉を
語り続けど 未だ終わりは見えず
責め立てる 棘の蔓が
首に巻き付き 溺れてしまうわ
深く
天が裂けて 染み出してくる
漆黒の闇の中から
狂おしいほど 紅く輝く
病みし夢に罪薔薇の花
扉(ドア)を叩く背中に迫る...罪薔薇
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恋のロマンティック
あなたに届けたい いつか...
いつもと同じ道
何にも変わらないはずの朝
ふとした瞬間
世界は色を変える 鮮やかに
これが『恋の始まり』ってやつね
ひと目ぼれなんてバカにしてたけど
胸の高鳴り ごまかせないから
恋のロマンティック...恋のロマンティック
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小さなこの声が聴こえるでしょうか
あなたの胸の奥に届くでしょうか
今は遠く離れてしまったけど
再び逢える日まで唄い続けるの
風吹く丘の上で 今日も待っているわ
舞い散る花びらに この詩を乗せ
季節が幾度巡り 凍える冬が来ても
芽吹く春の陽だまりを想いながら
小さな歌声は聴こえたでしょうか
あなたの胸...遠い約束
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あなた色 掌より、音色
言ノ葉返し返し 淡い熱寄せる
繋ぎ唄 蝉時雨の孤独
夕立、巡り合わせ 擦り剥いた膝で
風は降り 燃え上がる空 灰雲は去りゆく
翻して心、雨模様
泣きたくなんてない ない
飾り立てた髪も詰まりがち
愛してなんかない ・・・ない
振り返り 爪先立ち笑う...うつろこころ