波音が押し寄せて
美しき現在を掻き消す

騙らいにも厭きて
馨しき夢を立ち去る

煌々と月の光
夜にさえ影を落とし
不安を募らせる

何処まで逃げても
もう既に手の中
失くした微笑み
もう一度その眼に

誰が為に風は啼いて


頑なに信じても
果てしなき闇は癒えない

滔々と水は流れ
想いさえ押し戻して
忘れてしまうのか

どんなに護れど
もう既に零れた
失くした痛みも
もう一度この手で

いつまでも風は啼いて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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風啼き

漠然とした不安を感じていた時に書いた詞です。
そういう時ってありますよね?

瞬間的には楽しくてもふと虚無感に襲われたり、
忘れていた何かを思い出して切なくなったり、
生きていく事に疲れてしまったり。
それでも今までの人生からは逃げられないよ。

そんな事を考える夜は、風が啼いているように聴こえるのです。

どんなに色々あっても最期の瞬間には胸を張っていたいものです。
何だかしんみりしちゃいますね。

前のバージョンで全ひらがな表記版が読めます。

閲覧数:166

投稿日:2008/06/05 00:13:33

文字数:208文字

カテゴリ:歌詞

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