エミツ

続く無意識　はじまりはスローリィ
忘れたいよな、愛は　忘れたいよな
届かないふり　見えないふりを
したくはないな　笑っちゃうよな
「ここが終わりだよ」　透明な声
怯えた心が宙を舞った
「行かないでよ、帰らないでよ。」
伝えられないな
途絶えた色は　輪郭も知らずに
きれいな君を通り過ぎた...

「じゃあね」って　口尖らせ
ベクトル定めて　泳ぎ出す
『どうせなら』の気持ち虚しく
後ろ姿がやけに憎いや
空を泳いだ流星は
人の運命(さだめ)に耐えられず
光を放ち　ショートして
真っ逆さまに落ちました
この世の末を見たいなら
虐められてるやつ助ければいい...

辿り着いた世界は　『決められた世界』
人の笑顔がよく見える
僕の想いも　君の心も
知らないままに　閉ざされて
書き換えられた記憶　脳裏に微かな思い出(きおく)
上手く生けるようにと　科学者が創った世界
僕らは置いていかれたんだ　未来に
望んだ　確かに仰いだ
「くだらない明日はいらない」と
今の僕はそ...

止まりそうな愛の音
昨日見た夢の続きは来ない
取り残された僕は、ね
言葉を捨てて　触れた。
吸い込まれようか。
そうすればきっと
意味も形になるだろう？
君はいった、歯痒いまま。
ひとつ、声を残した。
君はここにはいないだけ...

合わさった手の平の中に
散らばった最初の奇跡
鳴り止まない君の鼓動
交わった温もりの先に
広がった２つ目の奇跡
『連れてくよ』と僕の鼓動
言葉はなくとも　証明できる君の存在は
きっとずっと　簡単な言葉じゃ表せないだろうな
でもね　僕はいつの日か君にこう言うんだ
「君が生まれた奇跡が　僕の生きてる証だ...

刻は終いで　影の方
柔く消えて　憶を成し
路を踏んで　鳥の報
繋ぐ二人　声は無く
惜しむ様に　ひたひたと
風に往かれ　赤らめる
愛しむ様に　つらつらと
内で念い　声にする
時に其れは　陰の方
ひしと訊けず　綾を成し...

ナイフは持った　花に水は遣った
証拠隠滅に　さあ出掛けよう
アイツが言った　「涙ハ似合ワナイネ」
ちょっとだけ揺らいで　突き刺した
レンズ越しに映る影　盲目を望んだ
焦点が合わないまま　誇張され裏返る
容（かたち）の在る内に　明るくなる前に
これで最後と願う...
靴なら捨てた　髪も短く切った
証拠...

世界が創った不可思議は
有り余る程の常識で
私が造った常識は
赦されない程に溶け込んだ
『どんな未来も　きっと変えられない』
昔にあった　私の絶望
後悔はない　それなのに
私はまた“愛”を殺したんだ
空が澄んだら　君はもういない
繋いだ手が淡くぼやけた...

星が落ちた　声が鳴った
最終電車は届かない
強がった　夢に泣いた
ここで終わり、と君が言って
『大人になったの。』
似合わない服は揺れて
自分を笑った。
どんな顔して生きて行こう？
欲張りカメレヲン
朝が来ればその色を変えて...

揺れる　揺れる　愛の手
僕等は響くように
揺らぐ　揺らぐ　愛の瀬
そこから飛べるように
何故、何故。　理由は無い
荒んだ今日で笑う
撫ぜる　撫ぜる　そのまま
眠ってもいいと
そっと　声にして
繋ぐ想いは...

右耳を塞いで　世界の音を聴く
不安定で拙い　嘘の音
左耳を塞いで　君の音を聴く
凛として悲しい　愛の音
両耳を塞いで　僕の音を聴く
滑稽で愛しい　心（しん）の音
両手を塞いで　『僕』を確かめる
滑稽で寂しい　心動。
未だ足りないや、全部集めて。
夢を見ようか、夢に堕ちた場所で。...

両手が塞がって前が見えないの
ああそうか　この手で目を塞いでたんだった
両手が塞がって息が出来ないの
ああそうか　この手でいなくなろうとしてたんだ
その刹那　誰かが私の手を掴んだ
掴まれた気がした　息を吸った
見えるのはモノクロ
誰も気付かない世界
雨は優しかった　私のココロ隠した
それなのに　この...

逆らって　転んだから
空回りすることがないように
この足で歩くのをやめた
好きな色が分からなかった
突き抜ける空の蒼も
今日はすごく嫌いだった
何でこんな風にしか
生きてゆけないんだろう
さよなら、スターゲイザー。
今なら飛べる気がするから...

繋いだ声は　途切れ途切れ
それでも僕らは生まれ変わる　そのために笑った
曖昧な朝は　少しだけ背伸びをして
思い出をそっとしまい込んで
にごる水槽　喜びの歌　つまらない左手
いつかは誰かのために生きていくんだ
見慣れた天気予報　着慣れた服　自分についた嘘
難しい今日を振り切って
見知らぬ声は　絶えず流...

1000の恋と　999の痛み
愛を知った君が埋める位置だろう？
大体毎日嘘をついて
大概それでふたを閉めて
いっそ溢れればいいのに
「案外人はいいんだよ」って
心外　それじゃダメなんだって
何一つ知らなきゃよかったのに
近づく君は違う君
笑った僕は違う僕...