投稿作品41作品
もっと見る-
十月、僕は仕事を終えてファミレス『ハチミツ』に向かった。この月のイベントといえば『オクトーバーフェスト』というモノがある。ドイツの祭りを元にしたイベントでドイツビールやドイツの料理を特別に提供している。たった一週間のイベントなのだが、その期間ウェイトレスの女の子たちは『ディアンドル』というドイツの民...
【小説】地下アイドルを推しています。第一章⑨
-
九月のある日、僕はテレビを見ていると気になる情報番組がやっていた。
『昭和風シンガーソングライター・市村ハルカ(いちむらはるか)』
彼女は、自分で作詞作曲をして衣装も手作り、芸能事務所にも入らず自らライブの手配などをしているようだ。
歌い方が独特で『昭和のアイドル』を感じさせてくれる。本人も昔の歌手...【小説】地下アイドルを推しています。第一章⑧
-
八月二十七日(日)、僕は声優でアイドル歌手もやっている『本田ヨシコ』(通称ポンちゃん)のライブチケットが当たって見に行くこととなった。
ポンちゃんは、僕が十代の頃から好きでCDもデビューシングルから何枚も持っている。ライブチケットはベストアルバムの応募者全員に当たるもので、僕自身ライブに行くことがは...【小説】地下アイドルを推しています。第一章⑦
-
気がつけば、夜0時を過ぎていて僕は家に帰宅したあと、早速『ハチミツ』のホームページを開いてみた。
リリスちゃんのブログが更新されていた。生誕祭は二十三時に終わって閉店直後に書いたのだろうと予想ができる。僕は今日のことをコメントに書きたくなってコメント欄を開いた。
『リリスちゃん、誕生日おめでとうござ...【小説】地下アイドルを推しています。第一章⑥
-
この店の『写メ撮影サービス』はそれだけではない。スマートフォンから印刷してカードサイズの写真にしてくれる。それをウェイトレスが一度預かって、それぞれに『メッセージ』を書いて返却するというのだ。どんなメッセージを書いてくれるのだろう、できた時にまた取りに来ようと思う。
そうこうしてるうちに時間は過ぎ、...【小説】地下アイドルを推しています。第一章⑤
-
リリスちゃんは奥から順に近いお客ひとりひとりに挨拶して廻った。
「今日はわざわざ、私の誕生日を祝って頂くために来てくださって、ホントにありがとうございます…」
馴染みの客に話している声が聞こえた。リリスちゃんは本当に礼儀正しく、お礼を言いながら廻っていた。
「あら?今日も来てくださったのですね」
僕...【小説】地下アイドルを推しています。第一章④
-
僕はうちについた後、携帯電話で『ハチミツ』のホームページを見た。リリスの言葉が嬉しかったのだろう、ホームページでリリスのブログをチェックした。そこに書かれているのは『友達とご飯に行ったこと』や『お店でこんなことがありました』や『お店の宣伝』だった。
僕は今日のことを書きたくなって、コメント欄に…
『...【小説】地下アイドルを推しています。第一章③
-
ここでファミリーレストラン『はちみつの瓶』について話しておこう。
通称『ハチミツ』のウェイトレスは皆『ネーム』というものを使っている。
全員がその名札着けていて、お客との関係性を親しみ安くしているのが、そこの店長の考えらしい。
本名をそのまま使っている娘もいれば、ぜんぜん違う『好きなキャラクター名』...【小説】地下アイドルを推しています。第一章②
-
第一章
『ウェイトレス・リリス』
「串原くん。今日の帰り、時間ある?」
会社の先輩、中山さんが話しかけてきた。
「この前みつけた、面白いファミレスがあるんだ。今日の夜に行ってみない?」
外食があまり得意じゃない僕は、少し躊躇ったけど興味はあるし、行ってみることにした。
その場所は、よく秋葉原などにあ...【小説】地下アイドルを推しています。第一章①
-
序章
僕には何の取り柄もありません。
誰かを好きになったり『恋』をしたり『結婚』なんて夢のまた夢といったところでしょうか。
年齢は二十代後半、容姿はこれといってパッとせず、いわゆる『普通』である。
自分が何をやりたいか、そんな事も考えたことないし。
ただひたすら『仕事』をして『生活』をしている。
い...【小説】地下アイドルを推しています。
-
12才の年の差
恋をしていたのは いつの日か
思い出そうとしてもできない
君のこと考えて眠れない
だけど決してわるい気分じゃない
僕のこの想いを伝えることはない
12才の年の差が壁をつくる
きっと僕たちが結ばれることは
この先あるとは思えない
君から見たら多分僕はおじさん...【SMT-T】 12才の年の差 【オリジナル】
-
【初音ミク】 コイビト 【オリジナル】
-
コイビト
抱きしめられて
『あなた』を感じてる
許されないと解っていたけれど
あなたのすべて
私は欲しいから
今だけでいい『恋人』になりたいの
はじめて、あなたと逢ったあのとき
私の方がきっと
あの子より先に好きになってた...【初音ミク】 コイビト 【オリジナル】
-
FAN
『恋愛禁止のルールで
我慢できる恋愛は恋愛じゃない』
誰かの言葉にそっと
耳を傾けてしまう
アイドルとファンの関係なんて
他人から見たら
くだらないのかもしれないけど
本気で応援してるんだ
たとえば君が店の店員で...【SMT-T】 FAN 【オリジナル】
-
夏の花火
梅雨明け、今年もまた
あの暑い季節がやってくる
浴衣の君を誘いたい
みんなであの夏祭りに
空は暗くなって
ほら、もうすぐ始まる
手を繋ぎたいけれど
僕には勇気がない
夏の花火、また君に恋をして...【氷山キヨテル】 夏の花火 【オリジナル】
-
【氷山キヨテル】 夏の花火 【オリジナル】