タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(12)
-
(1)
雨上がり 浅葱色の
水面と髪を揺らした 風は
春も もう
終わるのに 冷たくて
頬と耳 叩くように撫でた
ただ 呆と 立つ 私の横
乾いた空には
君の色はないの
「好き」と言った雲の白...「オテンキアメ」
-
『ヒカリ雨*交響曲』
回転木馬に乗って 巡る ヒカリ雨の旋律(うた)
天蓋の星 散らばり きらきら響く交響曲
そよ風が歌う 無言歌を
空中ブランコで 辿っていく
涙顔で笑う ピエロにもらった
赤い風船に手紙を結んで
ふわり飛んでく風船 空の向こうで弾けて
降りそそぐ 星の銀貨 光の雨の交響曲
歌の...「ヒカリ雨*交響曲」
-
『HollyNight』
響いた鐘の音と共に白い
華が降る 街が眠りに落ちる
静寂に包まれ 時を停めた
月の夜 手紙(コトバ)は虚空に溶けた
時計の針が重なり 告げる
聖夜の天蓋(そら)から六つ星の花が
降った
淡い歌声が耳を掠めて
立ち止まる 影が硝子に映る...「HollyNight」
-
『Glass Snow』
(1)
儚い鈴の音が聴こえそうな 冴えた月の夜
空から流れ落ちた 星屑のように
手のひらに零れた一片の 光の欠片
透き通った硝子の白い花弁
貴方がくれたレースの髪飾りをばらばらに砕いて
ビルの上からばら撒いたら
この中に 溶けるでしょうか
指先で掬った雪の粉 瞼に...「Glass Snow」
-
『Bailamos!』
(1)
硝子の翅を震わせ
蝶のように 今宵も舞う
貴方は見つけてくれますか?
月の下 踊るわたくしを
風が吹く舞台ならば シルフィードになりましょう
水のティアラの中なら ウンディーネになって
踊りましょう
三日月のバルサに合わせ愛の誉め歌謳い...「Bailamos!」
-
『0と1』
(1)
螺旋状に絡み合った現実(リアル)と空想(アイディアル)とに
挟まれて揺られる世界
思考回路より電子回路が優る と
教えられたプロパガンダ 染まっていく街並みで
理想も幻想も同じ言葉と捉えてしまうんだ
現実も
ヒトには 同じモノなのかな?
無(ゼロ)と有(いち)の境目に独り立ち竦...「0と1」
-
『あすはきっと晴れ』
見上げた空に星が瞬いていて
君の街を照らし出してる気がしたよ
空にかかった虹が輝いていて
君の家に繋がってる気がしたよ
たとえ今日も明日も 雨が雪が降っても
月の覗く夜 虹は 交互にやってくる
きっと明日は晴れ と 信じながら夢見てる
澄んだ空に歌を乗せ “きっと君のもとへ...「あすはきっと晴れ」
-
『Le temps des adiuex』
君の声が“仰げば”と歌いながら震えていたね
僕は横で“尊し”と歌って 君の手を握ってた
僕たちの視線の先は駆け回ってた校庭
悲しげに君は「雪だね」って
零れ落ちた雨のような白い粒が降り始め
またひとつ終わりを告げていく
線路(レール)の先で現在(イマ)とい...「Le temps des adiuex」
-
『Silent』
(1)
君が言った言葉 最後の「またね」 耳の奥を塞ぐ
歩みを停められた時計の針は戻りもしないまま
錆びていく僕の世界 鮮やかだった時刻(かこ)
氷りついた歯車に春(とき)は巡らない
毀れた砂時計から零れ落ちた季節が
手の平に降る雪のように解けていく
あの日の君の言葉が止め処なく響...「Silent」
-
『Dolly Carnival』
夜3時 玩具の鐘の音が
Trick or Dream? 魔法の前奏曲(プレリュード)
(1)
飴色のドレスのお姫様
ブリキの人形たちのパーティー
夢色のルージュで描かれた
綿菓子の街 in おとぎの国
瓶の中 七色のキャンディを
綺麗な虹に変えたなら 街中に降ら...「Dolly Carnival」
-
(1)
あの日くれた君の言葉が冷たい雨に溶けていく
雨に涙混ぜた私の影に 傘が被った
そっと
差し出された白いハンカチは あの日の想い出の欠片
きゅっと握って 立ち上がってみた 茜色の空
君の言葉を羅針盤の代わりに抱きしめ
先は見えないけれど 宛てもないけど 歩いて行くんだ
君がくれた白い地図を抱え...「地図のない未来」
-
『パステルノート』
白い朝焼けに包まれた空で月がほほ笑む
舞い上がる白い若鳥が ひらりと羽根を落とす
拾い上げて透かして見た空の彼方に想いを馳せた
君の見てる空もおんなじ 月が笑ってるよね
真っ白い紙に綴った 旋律を小鳩に託した
羽ばたく風に乗って 君に届くように
風が運ぶ歌声 どこにいても伝わって...「パステルノート」