#66「高熱」
リンちゃんが高熱で倒れた……
ただの風邪だとは思うが……妖精だし、断定はしづらい
リンちゃんは僕のベッドに寝かせ、服は汗をかいていたのでミクに着替えさせてもらった
氷で頭を冷やしてはいるものの、他にする術がない……
というのも、ルカさんが言っていた通り、人間と妖精では、薬の分量が異なる
そして、僕には妖精の治療に関する知識がまるでない……
ルカさんに、もっと聞いておけばよかったと後悔したが、それは後の祭り……
僕とミクとレンはリビングで話しあう
「カイト兄……リンちゃん、苦しそうだよ。早く薬を与えてあげて」
ミクが僕の袖を引っ張る
「で、でも……その……」
妖精のことを話せない以上、説明もできない
「何をぐずぐずしているんだ!それがお前の仕事だろ!」
レンに怒鳴られても、僕にはどうしようもない……
「じ、実は……リンちゃんは……特別な体質で……薬が効かないんだ」
それが僕の頭で考えた、最善の答えだった
「な…なんだよそれ!きいたことねえよ!」
レンが僕に掴みかかる
「待って!レン! ……ねぇ、それ……本当なの?」
ミクが僕の顔を見る
もしかしたら、また顔に出ているのかもしれない
「本当だよ……」
僕は精一杯のポーカーフェイスをする
「そう……じゃぁ、せめて体力のつくものをつくってあげなきゃね……」
ミクはそういうと、奥の台所に消えて行った
「あんた……それでも医者かよ」
レンのその言葉が僕の胸に突き刺さった
僕には何も返す言葉がない
「マイはな!今日、あんたが出て行った時から具合が悪かったんだ!」
レンが僕を睨みつけてそういった
「え……」
それには気づいていなかった僕
「でも、あんたやミク姉に心配かけまいと……あいつは笑ってたんだ!」
そんな……僕は自分のことでいっぱいで、それに気付けなかったというのか……
そして……レンはそれに気づいていた……
「実はミク姉があんたを探しに行った直後……マイは一度、倒れた」
レンの言葉に、さらに驚く
「だったら、どうしていってくれなかったんだ!」
「知るかよ!あいつが……マイが……あんたにはいうなって、言ってたから……」
レンは悔しそうに拳を握っていた
「あんたとあいつが、一体どういうつながりがあるのかは、俺は知らない……でも、あんな状態になるまで気づかないなんて、あんたは医者として失格だ!」
レンの言葉はもっともだった
僕は今日のリンちゃんの元気な様子は、僕に対する気遣いや、自分の不安をかき消すためのものだと思っていた
でも、それは違った
熱があっても、周りに心配させないようにと、一生懸命笑っていたのだ
そして、僕の部屋にきたのは、気づいてほしかったから……
コメント2
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ご意見・ご感想
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
だ…だよね~…万一『クt(STOP!!』だったりすると物語が終わっちゃうかルカさんが出張って苦悩して云々かんぬん(ryってことになっちゃうしね…よかったああぁぁあぁあ。
レンきゅんいいよレンきゅん!
2012/09/17 14:33:03
しるる
そだよ?
今度こそ、ルカさんが壊れちゃうよ?
でも、私の中のレン君って、かっこいいより可愛いのイメージの方が強いのですww
2012/09/18 16:30:36
イズミ草
ご意見・ご感想
ええ、とてもいい感じの手ごたえでした!!
流石!!
アレでしょう、人間界の空気に妖精の体が
耐えられなかった的な?
いや、そういう系は、もうないかww
2012/09/16 20:59:46
しるる
レン君のキャラも、ここにきて安定してきましたからね
さすが、イズミさん
実はそれ、考えました
しかし、リンちゃんは、前に「マイ」としてきてますし、
前に大丈夫だったのは、ルカさんから薬をもらってたとしても……
今回も別れの際にルカさんがいたのだから、だとしたらもらっているはずだし……
って、ことで、うやむやにww
でもたぶん、リンちゃんも疲れがたまってたんじゃないですか?
2012/09/16 21:41:12