梅切り

いまだ固い蕾は
寄り添いささやき合うの
時がきてほころぶ前の
閉じた園の枝先

揃いの袖をからませて
さざめき笑いあったり
朝日の差し込む廊下で
惑う心あたためた

凍えた土のフロアが 
溶けるほど踊りましょう
ほどけそうな唇が
浅い春をことほぐ

いまだ固い蕾の
髪を飾るかんざし
摘まる枝が痛んだとて
知らぬ顔で咲くのでしょう


梅ヶ枝は切らるるものと
秋を知る師が言う
白墨の雪散る紙に
書いた和歌の行き止まり

凍えた土のフロアが
溶けるまで踊りましょう
誰に捧ぐためでもない
この時間を赦して


青葉の時は知らねども
良き日はくるのでしょう
恵うけた姉妹たちよ
花の隘路を行きましょう


風が吹けば匂い起こり
夜明けまでの時間に
きっと思い出すでしょう

愛し花の薫る円舞 
忘れないわ
ずっと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

梅切り(歌詞)

梅の花の卒業ソング
たちかぜさん(https://piapro.jp/sino131)のイラスト「梅切り」から

https://www.nicovideo.jp/watch/sm41597756

閲覧数:89

投稿日:2023/01/02 22:49:36

文字数:361文字

カテゴリ:歌詞

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