目の前で散る
光の靄に包まれる
真黒な手が手招きをする深海底で
僕は色褪せた記憶に手を当てた

嘘を吐いても真実を吐いても
変わらぬものが人の中に息づくはずだ
叶わぬ夢など掴めぬ夢など
変わらぬ者なら手に出来るのだ
蠢く影が語る言葉に耳を傾け
犇めく波間に事実を浮かべ
聞いた話は上辺の真理
真意は見えぬ水底へ

君はそうやって今でも笑う
白い顔ににこりと零すその笑みは
ずっと変わらず在るのだろうか

僕に見えぬのならば与えなくていい
僕が霞むなら拒めばいい
虚勢の心理はもう要らない
鼓動に木霊させる涙の話

誓う言葉は欺瞞に満ちて
薫る華は指先に絡み皮膚を引き裂く
晒された赤い花弁のように
僕の誓いがアスファルトの中埋もれてく
祈りは雲に阻まれた

暗く深い深海底
僕を包んだ光は消えて
腐敗した感情だけを僕は纏う


サァ進もうよ暗闇の淵
サァ歩こうよ見えぬ空
コノ手で築いた全テを壊せ

望みも願いも 砕いて溶かせ

 

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  • 非営利目的に限ります
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見えない声

一冬の引き籠り時代から脱出してからのもの。

閲覧数:76

投稿日:2008/12/09 19:45:36

文字数:419文字

カテゴリ:歌詞

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