僕の名前はサテリアジス・ヴェノマニア

今は、七つの大罪のうちの一つ、色欲に取り付かれているんだ



だが,大丈夫
僕は、それによって快楽を得ているのだからな!

わーはっはっはっはっはっはぁ!!














どうしてだ
何があったのだ

僕に惚れた筈の淑女達がどうして……

これじゃあまるでイジメじゃないか!



今朝起きたら枕の横に割れた卵が落ちていた
まぁ良い。と気を取り直して体を起こすと金ダライが落ちてきた
まぁ良い。と気を取り直してカーペットに降りると何かヌメヌメしてた
まぁ良い。と気を取り直してクローゼットを開けると人体模型が降ってきた
まぁ良い。と気を取り直して服を取り出すとスカートしかなかった
まぁ良い。と気を取り直してそれを着たら途端に破けた
まぁ良い。と気を取り直して部屋を出ると水鉄砲で攻撃された
まぁ良い。と気を取り直して食堂に向かい廊下を歩いていたら後ろから思い切り頭突きされた
まぁ良い。と気を取り直して食堂に入ってきた←今ここ



……もう泣いていいかな?



まずはことを整理しよう
僕は何をした?

……何もしていない

昨日は眠かったから大人しく寝たんだ
誰も泣かしていない
誰のことも辱めてないし誰にも痛いことなんかしていない

じゃあ何故だ……?



この屋敷には僕と淑女しか居ない
ということは、卵も金ダライも何かヌメヌメしてたのも全部全部彼女達の仕業なんだ!



取りあえず朝食を取ろう
頭が働かない

ここ一ヶ月程、僕の朝食は毎朝チョコレートだ
何故かって?
いやぁ、僕はモテモテだからねぇ
一ヶ月前の十四日はチョコを貰うので大変だったのさ
一日中「チョコ貰ってください!」という声が絶えなかったよ
はっはっは

……はっはっは



そうだ……
昨日、ホワイトデーだった……
忘れてたよ……
そんなの知らないよ……
だって誰も教えてくれなかったんだから……

きっと原因はこれだ……
怒ってるんだよ……
チョコあげたのにお返しが返ってこないから……

どうしよう……
ヤバいってこれ……
だってさ
お返しってやっぱ十四日にするもんだろ?
遅れて返してもダメだろ……
ってか格好悪すぎだろ……
でも、でも……

このままじゃ殺される……!

さっきから廊下から殺気が感じられるんだ……
何か聞こえてくるんだよ……
どうにかして対「あいつは」策を考え「今日中に」ないと「殺る」……



と、取り合えず格好悪くてもお返ししようかな……














久しぶりの外出だ
いやぁ、外は清々しくて良いなぁ!
殺気も感じられないし!

男共が視界に入ってしまが……
まぁ、今日はそれも良いとしよう
殺気も感じられないし!



適当に店に入ってみた

「いらっしゃいませー」

う……
店員男か……
店を間違えたな……

「僕はいらっしゃいません」

百八十度方向転換
店を出て行こうとした

「待ってくださいよー」

店員が追いかけてきた

何だこいつ!?

「俺はー、貴方とー、巡り逢える日をー、ずっと待ってたんですよー」
「!?」
「好きです!」
「!!??」

何だこいつ!?
僕に惚れる力の効力は女の子にのみ発動するはずだぞ!?
こいつ、男だよな……
こいつ、女の子じゃないよな……

「お前は男か?」
「もちろん! それでも貴方のことが好きです!!」

……どうしよう
ガチだよ、この人

「僕は男だ」
「知ってますとも!」
「お前も男だ」
「はい! きちんと付いてますよ!」
「……」



「あ……」

顔を赤らめる男
年齢的には僕と同じぐらいか少し下かぐらいか

それにしてもやっと間違いに気付いたか
そうだこれでは同性愛になってしまうだろう

「自己紹介がまだでしたね」

いや、そこじゃねぇよ

「俺、グミヤって言います」

いや、知らねぇよ

「恋する二十一歳です☆」

知らねえよおおお!!



「お前、脳みそ腐ってるのか?」
「いえいえ、それほどでも~」
「……お、お前は何だ。変わり者なのか?」
「いえいえ、至って普通ですよ」
「お前は僕のどこに惚れた……?」
「……全てですよ。まずはそうですね、そのサラサラな髪の毛。それから大きくてぱっちりした目。それからどことなくエロスを感じさせる指使い。それからそれから……」

なにこれこわい

「やめろ。お前怖い。僕はチョコを買いに来ただけなんだ」
「僕は貴方に惚れただけですよ」
「お前がな、女だったら僕も認めてあげたさ。だがな、お前は男なんだろう? それじゃあ無理だ」
「じゃあ、俺は女です」

え、そういう発想?

「名前は、えっとえっと……」

よし、今のうちだ
とっとと買ってこの場を逃げよう
こいつ怖すぎる



気付かれないようにそっと逃げ出す
ミッション成功だ

チョコは大量に買ったことだし、これで大丈夫だろう
静かに静かに店を出た









家に帰ると、廊下に画鋲が並べられていた
あいつら他にすることはないのか
よし言ってやろう

「みんな、バレンタインのお返しはいかがかね?」

すごい地響きがして、皆、寄ってきた

「ごめんよ」と言っては配るという作業を一時間ほどで終えた

よし
これでもう恐怖と戦わなくて済むな



よく考えるとずっと玄関に居たんだ
移動しようと思って靴を脱いでると、ベルが鳴った

面倒くさいが出ることにした

そこには何とも可愛らしい女の子が立っていた

「おぉ、いらっしゃい」

何だこの子は
見たことない子だぞ
今日、町を歩いたときに着いて来ちゃったのか……?
まぁ、可愛いから良いけど

「君、お名前は?」



「私ぃ、グミヤって言いますぅ」
「恋する二十一歳です☆」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

負けるな ヴェノマニアくん!×嫌いな性別

ここまで読んで下さった貴方・貴女
ありがとうございます

まずは素晴らしき原曲様
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11519178



もう原曲は完全無視ですねw
本当、ごめんなさい

ホワイトデーネタですが、それもほとんど無視ですね
いやー、最初はもっとちゃんと書く予定だったのに……

グミトさんなんていうホモっ子は原曲様には出てきませんからね!ww



それでは御意見・感想頂けると嬉しいです
よろしくお願い致します

閲覧数:1,265

投稿日:2012/03/15 00:53:24

文字数:2,400文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • ゆるりー

    ゆるりー

    ご意見・ご感想

    メールが来たので、なんだろうって思ったら…
    □投稿者  :アリサさん
    叫びました(イヤッホオオオォゥ)←

    しかもヴェノマニアくんシリーズじゃないですか!
    アリサさんでギャグといったら、自分的にはこれですねw

    っていうかサテリアジスは、なんでスカート着るんですかw
    なんでとりあえずスカートを着るのww

    そして「僕はいらっしゃいません」がウケましたw
    そしてグミヤは何してるんですかww
    そして女性陣のいたずらは怖いですね。
    画鋲は嫌です。
    あれ裸足で踏むと…orz

    あああホワイトデー忘れてた…orz
    よく考えたら、バレンタインも書いてなかった!←
    えーとえーと、と、とりあえず、クッキーでいいですかn((落ち着け
    いいや自分とアリサさんにホワイトデーのお菓子贈るかr((←

    原曲完全無視っていうのはよくあることですよー。
    自分もそうですし。
    っていうか、アリサさんのサテリアジスって…ツッコミ…?
    自分のサテリアジスはツッコミ担当でs((
    そういえば、昨日自分も悪ノギャグうpしまs(((((殴

    おもしろかったので、いつものようにブクマもらいますね(おま

    2012/03/15 14:32:05

    • アリサ

      アリサ

      メッセ&ブクマありがとうございます
      感謝感謝で御座います


      ヴェノマニアくん、何故か人気なんですよw
      まぁ、愛があるからかな!とか思ったりしてますw

      サテリアジスはツッコミもボケも担当してくれる便利なやつですよw
      でも、周りの女の子とかのキャラが濃すぎるので、基本はツッコミに回ってますね
      サテリアジスも、一人でいたら色の濃いキャラになるんだと思いますが、周りが周りなのでねぇ……


      クッキーくれるんですか?ww
      贈ってくれるのならいつでも来いですよ!

      2012/03/15 17:53:47

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