桜舞い散る風よ吹き吹き
髪揺らして優しく撫でゆく
我が胸にふわり出(い)ずるは
言葉として表し難(がた)く

儚い情景を前にし
切ない思いを宿し
涙流れるまにまに
遠い空を仰ぎ見る
暑い暑い夏の日差しも
鮮やかな秋の景色も
忙しない冬の足取りも
皆皆巡り巡り回る

我が身を花に例え
思い馳せし誓いたる
いつか散りゆく運命(さだめ)
されど凛と貫く
曲がらぬ心意気で
艶やかに可憐に
胸を張りし故に
如何様(いかよう)なものでも美しき姿となる

この世憂いて背を向けし君
幼子のように泣き追い縋るも
伸ばし指先が届くことはなく
空(くう)をさまよい立ち尽くすだけ
六花(りっか)の降り積むあの日の約束
忘らるることになりても
願わくばそう君に福あれと
祈り また巡るこの季節

花はまだ蕾
咲き誇るは未来にて

夢は何ぞと問われれば
かの人の夢と答う
いつか帰ると言った言葉を信じて
あぁ袖さえ濡らすことはもう止めました
月日とともに色は褪せるけども
確かなことはそう
この花咲くには
君がいるのです、と

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  • 非営利目的に限ります
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故に花は美しく

少し昔の時を、ある人を一途に思い咲き続けた花のような人の話

閲覧数:69

投稿日:2012/01/17 15:40:14

文字数:452文字

カテゴリ:歌詞

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