小さく揺れ動く 胸の鼓動の正体
気づかないままで夢見る少女
波に流されて 遠くに浮かぶサンダル
濡れるの気にせず拾いにゆく
素足にからみつく海岸の砂
煌めく夏の陽射し 水しぶきの色
どれもが大切でかけがえのないもの
世界の輪郭を結んでくれているみたいだ
透明で限りのない青春を
塗り替えていく未来の色
誰よりも好きになれたはずなのに
胸の痛みはなくならない
友達のはずだったあなたに手を引かれて
連れられてきたのは 防波堤の上
よく冷えたラムネの瓶 頬に当てられて
透明なガラス玉のような心 弾ける
眩い入道雲 落ちていく汗
世界を別つような飛行機雲
空より深い青 肌を冷やす海
覚えている限り
なくなりはしないはずなんだと信じてたくて
少しだけ戻りたい場所があるの
ただ夢中で駆け抜けてた日々
どれだけ忘れられたとしても
胸のあたりが痛む
「さようならもう会えないよ」
暑い夏の日の手紙を見て
涙がとまらなくなったんだ
どういうことかもわからなくて
透明で限りのない青春を
塗り替えていく未来の色
もう誰にも塗りかけられない色は
私の記憶の中
少しだけ戻りたい場所があるの
ただ夢中で駆け抜けてた日々
誰よりも好きになれたはずなのに
胸の痛みはなくならない
小さく揺れ動く 胸の鼓動の正体に
気づいた少女は大人になる
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想