*兄さん談義* 【がくぽがKAITOを訪ねてきました】

投稿日:2010/08/29 18:32:16 | 文字数:1,833文字 | 閲覧数:637 | カテゴリ:小説 | 全2バージョン

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今回は単発ネタでしたー。
Lilyさんがインタネボカロだと知った時、「妹がふたりともああいう系統で、がくぽは上手くやっていけるのか?」と思ったんですよね(むしろなんで がくぽだけ和風系統?)

その時はそれだけで流したんですが、『夏海讃歌』シリーズを書いた時に『KAITOとがくぽの接し方』がなんとなく浮かんで、そしたらこんな話が…。
普段は仲の良い先輩後輩なんだけど、がくぽがMEIKOや妹達に近付いた途端、KAITOは笑顔が怖い人になるといいなぁと思いますw

がくぽの口調がかなり不安なのですが…文法的におかしいところがあったらごめんなさい; 曖昧な部分はできるだけ調べたんですが。

ところで今気付いた、マスターがいないよ!? 初めてじゃないですか私?
しかも、あとはインタネ家の妹組を書けばボカロコンプだ。GUMIはともかく、Lilyはまだキャラがわかんないけど。

ちょっと衝撃の速報に急遽オマケが付きましたw 「前のバージョン」からどうぞー。

*****
ブログで進捗報告してます。各話やキャラ設定なんかについても語り散らしてます
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TEXT
 

「カイト殿! 貴殿を偉大な先達と見込んで、何卒 御助言賜りたい」

何処となく緊張した面持ちでKAITOを訪ねてきた がくぽは、開口一番そう言って頭を下げた。

「偉大な先達!? うわぁ照れるなぁ。どうしたの、神威君」

一方KAITOは無邪気と言ってもいい様子で照れており、見事に対照的だ。
それでも先を促す分別は残っていたようで、軽く首を傾げてみせる。

「カイト殿もお聞き及びかとは存ずるが……実は此度、我に新たな妹ができたのだ」
「あぁ、『Lily』ちゃんだっけ。おめでとう」

版元が違うとはいえ同じボーカロイド、新たな仲間が参入する事はKAITOも承知していた。すぐに思い至り、にこやかに祝いの言葉を述べる。
さらりと祝われて、がくぽは少々面食らったようだった。

「これはかたじけない……で、その、リリィの事なのだが」
「? うん」
「我としては、こう……大和撫子というかだな、和の心を解する妹であればと期待していたのだが。あぁいや、グミに不満があるというわけでは断じて無いのだぞ」

言葉を選びつつ、もうひとりの妹であるGUMIにも配慮しながらで、がくぽの歯切れは悪い。が、KAITOも察して、うんうん、と頷いた。

「あー、言いたい事はなんとなくわかったよ。リリィちゃんも、和風とは程遠いみたいだしねぇ」
「然様。いや、無論、それはそれで構わんのだ。ただ……如何様に接すれば良いのか、我には皆目見当がつかぬ。弟妹の多いカイト殿ならば、何某かの指針を授けて下さるであろうと参上した次第なのだ」
「えぇ? 頼ってくれて嬉しいけど、うちはほら、皆わりと同系統っていうか」

そんな方向でアテにされたとは思っていなかったので、KAITOの声に驚きと焦りが滲む。
というか、と がくぽをまじまじと眺め遣り、苦笑を浮かべた。

「むしろ異色なのは神威君だしねぇ。グミちゃんの時はどうだったの」

問えば、がくぽは記憶を探るように小首を傾げる。

「グミはほれ、あのように物怖じせぬ気性であろう。我が兄だと言えば『あっはい、よろしくー!』で済んでしまったのでな」
「軽っ! 流石だねぇグミちゃん、大物になるよ」
「然様であろう」

妹を褒められ(?)、がくぽが誇らしげに笑む。
その顔にKAITOも微笑み、「それだったら」、と口を開いた。

「心配しなくても、グミちゃんが上手く間に入ってくれるんじゃない? グミちゃんにとっても初めての妹だ、きっと喜んでるだろう?」
「むぅ。しかし妹に任せきりというのも、兄としては如何なものかと」
「グミちゃんだってお姉さんになるんだから、いいところ見せたいと思ってるかもよ? 時には譲って華を持たせるのも、兄の役目じゃないのかなぁ」

腕組みをして渋るがくぽにも、KAITOは ふんわりと笑んだままだ。けして押し付けるでなく穏やかに示唆され、成程、と小さく呟きが漏れる。
微かな声を聞きつけて、KAITOがにっこり頷いた。

「神威君は普通にしてなよ。リリィちゃんの方でじきに慣れてくれるって。グミちゃんが困ってたらその時こそ兄の出番だし、うちの女性陣に振ってくれてもいいしさ。女の子同士の方が話し易い事もあるだろうから」

ね?、と海色の瞳を向けられると、その言葉はがくぽの中にすとんと納まった。

「……うむ。流石はカイト殿、やはり貴殿を頼ったのは正解であったな。まこと、かたじけない」
「いやぁ、お役に立てたなら良かったよ」

ひとつ首肯したがくぽは清々しく笑い、深々と頭を下げた。KAITOも軽やかに笑んで、ぱたぱたと手を振って頭を上げさせる。
和やかな空気が場に満ちた時、あ、とKAITOが手を打った。

「そうだ、ひとつ言い忘れてた」
「む? 何であろうか」

不思議そうにしながらも姿勢を正すがくぽに、にこやかな表情のままでKAITOが告げる。

「うちの妹達に相談しに来るのは、あくまでもグミちゃんとかリリィちゃんだからね? 神威君は俺かレン君のところに来るように。当然めーちゃんも駄目だよ?」

にこやかな表情のままだというのに、何故だかどうにも爽やか黒い。
言外の圧迫感に気圧されて、がくぽの喉がごくりと鳴った。冷たい汗が背を伝う。

「し、承知した」

そう答えるより他に、一体どうしようがあっただろうか。
満足気な笑みを浮かべるKAITOからは先程の威圧感が消え、がくぽは こそりと安堵の息を吐いた。

【お知らせ】テキスト投稿が非常に使い辛いため、こちらでは歌詞や音源のUPとコラボ関係のみに縮小、以後の小説投稿はすぴばる&ピクシブへ移行します。

■小説メイン時々歌詞な字書き……だった筈が、動画編集やボカロ調声、作曲にまで手を出してます。どうしてこうなった。

□ブクマやコメント、有難うございます! 転げ回るほど嬉しいですヽ(*´∀`)ノ
□オールキャラ書くけど9割KAITO。
□使えるものがあればお気軽にどうぞ。使用報告だけお願いします^^ 歌詞については、良識の範囲内であればアレンジや部分使用など改変していただいて構いません。多忙な時期でなければ、ある程度の調整も承ります。

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作品へのコメント1

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    ご意見・感想

    こんにちは
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    アリサです




    はい!
    アイコン通り,がくぽ,大好きです!
    ありがとうございます!!

    これから,紹介してくださった残りの3つも回ります


    それでは,失礼しました!

    2011/04/02 12:48:52 From  アリサ

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    メッセージのお返し

    こんばんは、アリサさん。
    読みに来てくださってありがとうございます!

    がくぽもイイですよね?
    メインに据えた話も幾つかネタはあるんですが、何故か頑なに『古風な喋りで!』というイメージがあるため、なかなか手をつけられずにいますw
    あの口調で書くの難しいんだ……時間かかるし。

    2011/04/03 02:40:40 藍流

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