長い休みが終わる頃
だれた体を引っ張って
河川敷の飛び石を
一人蹴りに行きました

首の裏がジリジリと
西日に焼ける思い出が
私ののどを渇かした
‘お水を下さいな’

記憶がホロホロ零れ出す
口に含んだ氷ごと
溶けたしずくと垂れてゆき
甘さばかりがねばついて


何度と歩いた帰り道
大人のあの子と会いました
疎遠の彼女の隣には
私の知らない男の子

汗に荒れてたひじ裏を
あなただけが触れてくれた
河原で二人乾かした
水は青かった

記憶がホロホロ零れ出す
口に含んだにごりごと
溶けたしずくが垂れてゆき
苦さばかりが口につく

記憶がホロホロ零れ出す
口に含んだ氷ごと
長い休みが終わる頃
青いお水を飲み干した

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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夏休みと残暑

長い休みに置いてきた嫉妬に似たメランコリー。
思い出にすがりかけた、とある女のお話。

閲覧数:135

投稿日:2015/08/23 21:12:47

文字数:307文字

カテゴリ:歌詞

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