いつの日か憧れてた『恋』ってヤツは急に訪れ、

「好きです。付き合ってください」

ドキドキしながら口にした言葉
伝わるかな 不安だな

「いいよ。付き合おう」

返ってきた言葉に追い付けなくて
頬が紅潮する
私にも春が来たんだなってふと思う


彼の横顔、寂しげで儚くて
抱き締めたい そう思える程に愛しくて
ああ…だめだな、好き過ぎて
彼にもっと近付きたい
触れたいな

彼の言葉は、優しくね透き通り
まだ聴いていたい でもすぐに溶けてしまって
ああ…だめだな、胸が苦しくて
彼の声をもっと聴きたい
聴きたいな


日付が変わる度に彼は虚空を見て

「別れよう」

その一言を口にした
私にはそれがどういう意味がわからなくて

「僕は君を好きになれなかった」

聴きたかった声は聴きたくない言葉を生み出し

「イヤです」

それさえ言えずに
その場で泣き崩れることしかできなかった

ただそれが・・・精一杯の抵抗でした


ああ、苦しいな
彼のことが好きなのに
ああ、会いたいな
彼のことが好きだから
ああ、聴きたいな
彼の優しい言葉
ああ、逃げ出したい
夢のように思えて

〝私は彼の心の中に居ませんでした。〟


この気持ちは本当なのに
彼との思い出は『擬似恋愛』
今までの日々は偽物なのかな

でも思い出すのは彼のことばかり
ああ、バカだな・・・

──やっぱりあなたが大好きだ!

だから。。。
だからもう一度

「好きです。好きです。付き合ってください」

彼はギョッとして、困った顔をして、

「ありがとう」

それだけ答えた

それだけでよかった
私が出した答えは

「あなたのことずっと・・・好きでした」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

擬似恋愛

〝彼〟と〝私〟の内情のお話。

作品を使ってくれる人、募集してます。

閲覧数:50

投稿日:2016/03/15 23:14:40

文字数:712文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました