canvasの絵の具を指でなぞった
引き延ばされ壊れてく世界
どうしてこんなにも簡単に
描いた景色は、重ねた瞬間は、脆いんだろう

溢れてく涙が頬を伝った
混ざり合った指を離して
固まり揺るがないと思った
二つの色彩、記憶の欠片たちが溶けだした

空白の題名と塗り残された余白と
用意してたpalletの色
その全てが、どれも全てが
モノクロへと変わっていく

描く私の世界は
悲しく染まる未完成色
真白に変えることは出来ないから
ずっとこのまま永遠に
揺れる黄昏の時間に
ポツリ佇んでいるよ
ずっとこのまま心の中
そうずっと、ずっと


解けてく握り合った約束と
不意に漏れたため息に
とめどない愛だけが甦る
見つめ合った笑顔や、預けあった温度は、消えないよ

瞬間の風景と形を残した絵筆と
余り過ぎたタックスの数
その全てが、どれも全てが
思い出へと変わっていく

描く二人の世界は
寂しく終わる未完成色
真白に戻すことは出来ないから
ずっとこのまま永遠に
浮かぶ星くずの光に
ポツリ照らされているよ
ずっとそのまま昔のまま
そうずっと、ずっと 変わらず
私の世界は
切なく映る未完成色
透明の涙、言葉が出ないcolor
ずっとこのまま永遠に
描く未来はもうないよ
ポツリ景色が滲んでく
ずっとこのまま乾かないまま
そうずっと、ずっと
ずっと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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未完成色の想い出

閲覧数:47

投稿日:2020/12/18 12:38:51

文字数:573文字

カテゴリ:歌詞

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