ソワソワしてるつもりなんてなかったけど、笑っちゃったのは一緒に住んでいるKAITOがお取り寄せでお菓子を注文したらしい。一体何をくれるんだろうと数日前からニヤニヤが止まらなかった。丁寧に冷蔵庫に入れてある。私もイジワルせずに見ないふりを無理矢理していた。
「本当にマスターのことが僕には大事なんです」
「お返しってたくさん意味があるのを知って、誤解されたくないから慎重になりましたよ」
「自惚れるようですが、マスターが僕のこと大好きなのはバレンタインで再確認して嬉しかったです」
「だから、ホワイトデーのお返しはコレです!」
包みを開けてみると、深い群青色のチョコレート。チョコレートってどういう意味になるんだっけ?と思案をめぐらせながら、KAITOのテーマカラーの色が冴えわたるお菓子を待った自分を褒めたくなった。
「バレンタインで言ってたでしょう。音楽をかけながら食べましょう」
そういって椅子を引いてくれるKAITOは先月のお祝いでの話をよく覚えてくれているようだ。BGMにゆったりとしたクラシックがかけられる。
その上、お返しプレゼントに合う紅茶葉まで用意してくれていたなんて知らなかった。紳士の出来上がりだ。ミルクティーのためにお湯を沸かしてくれる。
「マスターは僕にあまり歌わせられてないって悩んでますが、そんなにハイペースじゃなくていいんですよ」
「マスターが忙しくて、音楽の他にも好きなことややりたいことがあるのは知っていますから」
「歌わなくてもいいんじゃなくって?」
「歌えない僕なんていいんですか?そのくらいはカッコつけさせてください」
「でももちろん、そばに居られるだけで十分な幸せを噛み締めてます」
「カバー曲でもいいんです。マスターの好きな曲、教えてください。これからもそばで歌わせてください」
「ふふ。これからもよろしくね。KAITOに似合う曲を選ぶね」
「なんだか照れますね。チョコレートだけじゃなくて、これもプレゼントです」
そして、青いバラの花束が渡された。
「僕はマスターにあげたいものがいっぱいあって、それも悩みましたよ」
「わぁすごい!ありがとう……これは何?」
花束の中から、分厚い封筒がでてきた。
「それもです……手紙を書きました。これくらいのことしかできませんが。恥ずかしいので後で開けてください」
「気になる!今開けていい?」
「だめです!もう、マスターが冷蔵庫開ける度に笑ってたの分かってますからね!バレバレでマスターは手作りなのにダサいな僕……!って思ってました」
「だから、これは当日のお楽しみってことで」
「KAITOはかっこいいじゃなくて可愛いね」
「……何言ってるんですか」
開封しなくても一体何枚あるのだろう、メッセージレターの封を切るのが楽しみで、バレンタインの贈り物に精一杯応えてくれるKAITOをお迎えして本当に良かったと思った。
「ねぇ、これから歌詞を起こしてもいい?」
「えー!僕の気持ち、みんなに知られて見られちゃうんですか」
「こら!いつも作詞っていうのは恥ずかしいものなの!なのに曲欲しいっていうから……」
そういえば、手紙に気を取られてバラの本数を数えるのを忘れていた。青いバラの意味はなんだっけ、きちんと選んでくれたんだろうと期待した。
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