雪が降るゴミ捨て場。
紛れこんでる白一つ。
美しくも見えた。
哀愁も垣間見た。
白鳥ではなかった。
そいつはカラスだった。
「黒くなくておかしいかい?」カラスは言った。
「悪くないものだ。」私は言った。
「仲間を探しているんだ。」カラスは言った。
「相変わらず居ない。」くちばしを伏せた。
なめらかな曲線は見当たらず、
シャープな骨格で餌を探して、
透き通るような白さの中で
少し淀んだ眼をしている。
理想郷はなかった。
そうカラスは話した。
「もし青かったらよかったのに」カラスは言った。
「同じことだろう」私は思った。
「他を当たってみるよ」カラスは言った。
「また会いましょう」約束を交わした。
カラスは飛び立った。
降り注ぐのは白一つ。
美しくも見えた。
儚さも見えていた。
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kurogaki
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