A
路地裏に響く一人の声
フードを深く被り
無表情で空を見上げる
付いた他人の血、無傷の自分
空は偽善者なんだよな

B
見上げた青空は無情で
身体に纏わり付いた匂いも
許さるはずもない自分を
忘れさせていた

C
「母さん、母さん!」
呼びかけても返事なんて無い
血の色と怒りが交わって
無感情が生まれたんだ

S
苦しい寂しいなんて叫んでも
他人は分かってくれないんだ
今日もそこに花を置く
ごめんな、なんて呟いて

B
寂しそうに鳴きながら
擦り寄ってくる黒い子供の猫
血の付いている所を舐めて
笑っていた、なんて

C
「誰か、居るのか!」
子猫を連れて影へ隠れる
するっと抜けて表へ出ていく
音と共に滲む紅色

D
結局、守れなかった
母さんも子猫もジブンも
他人なんて大切なんてジブンなんて








空は何も語らない
空は何も教えてくれない








S
悔しい寂しいなんて叫んでも
見えるのは血と倒れる男

悲しい哀しいなんて嗤うんだ
息をしない子猫を抱え
今日もそこに花を置く
さよなら、なんて呟いて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

I did not defend you

゛結局みんな、守れないんだ "

再び男の子です。
復讐を目論んでいる男の子とその心情を自分なりに描いてみました。
男の子って難しいですね。
かなり、苦戦しました...。

使っていただけると光栄です。

宜しかったらコメント等お願いします。

閲覧数:94

投稿日:2014/01/01 20:59:26

文字数:465文字

カテゴリ:歌詞

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