「おぉっ!なかなかやるぞ!あの黄色!」
「ブチ切れたヲタって恐いのねぇ…。」
「アリエッタの技を完璧にトレースしてる…すごーい。」
「そうじゃなくって!ウサギどうやって捕まえるのよ?!あんなの出て来たら私達も
 動けないわよ!」
「女ってこええな…。」
「「「「あんたのせいでしょ!!」」」」

うーん、困っちゃったかも…あの『リトルフラワー』が暴れている内に探すのが良いのかしら?何時までも持つとは思えないし、ハレルヤとスナイパーははぐれちゃったし…。

「あ!ちょっと!何かやばそう!」
「え?」

鳳仙花の声で皆が顔を上げた。見るとシャルロットが武器落として確かにピンチな感じだった。

「しぶといわね!だけど腕はなまってないの!覚悟なさい!」
「駄目!怪我しちゃうから止めて!」
「どきなさい!」
「や、止めて下さい!危ないです!アリエッタが死んじゃう!」

アリエッタじゃなくてシャルロット…って花壇?!立派だけど割って入ったら明らかにヤバイんじゃないの?!

「女の敵は滅殺対象って決めてるの、貴女も酷い目に遭ったんだから殴っちゃえば
 良いのよ。」
「イヤです!殴ったら痛いじゃないですか!」
「どきなさい…死なすわよ?!」

振り下ろされたステッキに思わず目を伏せた。ガン、と金属がぶつかる音がした。

「…あああああ!!俺のS&W M1917 HE2 4カスタムが――――!!」
「見事に割れましたね。」
「2人共!」
「にゃははは、登場かっこ良かった?」
「な…何よあんた達…。」
「止めろ『リトルフラワー』。」
「あ!うさぎ!」
「はい、誰か捕獲して。」
「え?」
「早く。俺また逃げるよ?」
「え、えっと、捕まえた!」

声と共に大きな鐘の音が辺りに鳴り響いた。

「ウサギ捕獲!コンプリート――!!なーんか納得行かないって?シャラーップ!!
 安全第一だ!!そんじゃ動画はここまで!!MVP投票に移行するっぜぇ―――!!」

甲高い声と共に放送が止んだ。業務措置って事かしら…?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

DollsGame-28.デンファレ-

超法規的措置

閲覧数:370

投稿日:2010/07/29 16:20:17

文字数:853文字

カテゴリ:小説

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