月明りに浮かんだ花は
白く光り誰かを待った
闇に息づく コントラストは
なにもかも弾き、凛として
咲き誇った 筈だけれど、どこか哀しげ

   
蜜を吸う蝙蝠とチューベローズ
 見上げてキスする 黒い羽根に憧れたけど

花弁はうなだれ 朽ちてゆくしかなく
 傷つくことさえ受け入れている



幾度月が欠けてゆこうと
焦がれた愛知らない顔で
過ぎてゆく時、虚しくみつめ
伝い落ちるのは、朝露か
振り落とした 筈だけれど未だに残る


蜜はもう枯れ果て、想い果たせず
 見下ろす満月 冷たく笑っているけど
秘かに信じて 裏切り刻まれ
 それでも微かな 希望に縋る


満ちた月が欠け始めれば 間に合わない
 生まれ変わることが叶うのなら 
もういちど私に…


蜜を吸う蝙蝠とチューベローズ
 見上げてキスする 黒い羽根に憧れて
花弁があやなす 麗しい終わりを
 迎える明星 この身を包め

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

月下香‐tuberose

タイトルは月下美人(チューベローズ)の異名。
白い花が俯いているのは草食性の蝙蝠に蜜を吸わせて受粉をさせるため
だと聞いて、月光のなかの黒と白のコントラストがきれいだと思ったので。

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投稿日:2010/10/14 21:57:58

文字数:393文字

カテゴリ:歌詞

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