大きな夢と生きる希望を持って生まれてきました
何かこう大きな物を残そうと思いました
夢は何と聞かれてスポーツ選手と答えていました
アルバムに目を配りながら死を待っていました

母親に抱かれた自分は気持ち良さそうに眠っていました
父親はこの写真を撮ってアルバムに残したそうでした
いつか父のような人間になれたらと思いました
小中と通い詰めた学校で夢が潰れました

最低な人間を探しながら歩いていました
何もかもダメな人間を探していました
夢追いかけて走っていた自分を探していました
目の前に疲れ果てた自分がいました

どこにでもあるような毎日でした
退屈で意味があるのかも分からない今日でした
明日もこんなもんだと思ってしまいました
結局昨日よりも酷いという高校生でした

自分は生きてる意味もない人間でした
短所を貼り付けたようなそんな性格でした
ってそう思える最期をずっと考えていました
いつの間にか夜に襲われて一人眠っていました

まだ何か逃げ続ける方法があるって目逸らしました
できるだけ前を見ないように進んできました
自分より上にいる人間を見たくありませんでした
そんな八つ当たりはいつも自分に帰ってきました

愛した人間はいつの間にか離れていきました
三日三晩泣き続けたそんな夜もありました
愛したのに愛したのにって愚痴を吐いていました
後日愛したのにっていう元カノの手紙見つけました

喜びより悲しみの多い昨年でした
悲しみよりも嬉しさを望んだ元旦でした
その年大事な母親が天国へ旅立ちました
その時初めて家族に対しての涙を流しました

上手くいかないことが多いって上司は言っていました
そうなんだろうとその場凌ぎで肯定していました
その日最終電車を綺麗に乗り過ごしてしまいました
タクシーを呼ぶ金銭もなく歩いて帰りました

いつか結婚なんて物も意識しなくなりました
独りでも幸せはあるだろうと虚勢を張ってしまいました
父親がアルバムを夕暮れに整理していました
楽しかったなと父親の独り言を盗み聞きしていました

いつしかアパートの住人は自分一人になっていました
父親も他界し金銭もなくなってしまいました
今手元に残っているのは父親が残したアルバムでした
生まれたことを後悔してしまいそうになるそんな夜でした

そして今河川敷でアルバムを一人眺めています
母親と父親の気持ちが詰まった一ページをずっとめくっています
途中で写真がなくなったのは父親が亡くなったからです
そのページには父親の一言楽しかったなと刻まれています

ごめんなさい人生を無駄にするような人間で
ごめんなさいいつも言うことの聞かないこんな人間で
ごめんなさい夢と希望乗せて産んだ子がこんなんで
ごめんなさいこのアルバムの続きを見せてやれなくて

ありがとう人生で学んだのは自分は幸せだってこと
ありがとうこんな素晴らしい世界に自分を産んでくれて
ありがとう最高の恩返しを返さなきゃいけないよね
ありがとう残りの人生を苦しみながらでも楽しんでみるよ

アルバムに一枚だけ写真を加えてみました
母親と父親のお墓を写したものでした
みっともない人生を送ってみるよ
そして最期にはお母さんお父さんまたあの日のように抱きしめてね

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

この世に生まれた意味を探すためにアルバムをめくってみた

どうしてか分からない。
ここに生きている理由が分からない。
そうだ、アルバムを見てみよう。
あ、、、、。

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投稿日:2016/03/03 20:47:03

文字数:1,350文字

カテゴリ:歌詞

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