【初音ミク】夕日が照らす坂で【夕日坂】

投稿日:2011/07/01 18:46:24 | 文字数:1,765文字 | 閲覧数:781 | カテゴリ:小説

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今日は、侑子にとって少しだけ特別な日です。
去年の今は彼氏を振った頃です。
好きだったけど、不安になったんです。
今ではすっかり友達になってしまいましたけれど。

別れた後に友達に薦められたのが「夕日坂」です。
泣きました。
ここからボカロを知って、どんどんハマって行ったわけです。

別れなかったらボカロにも出会えなかったし、素敵な曲も聴けませんでした。
だから今は感謝しています。


と、思い出に浸っている場合じゃありません。解説解説。
今回、初めてキャラに漢字をつけてみました。
未来はいいとして、琥於ってすげぇ名前・・・ww
まぁ良しとしましょう。

あ、リア充死ねとか言わないでくださいね?
今は完全なる非リア☆ボカロ廃ですから!


感動を与えてくれた本家様↓「夕日坂」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2736134

アンサーソングも泣けます↓「letter song」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3771514

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TEXT
 

コツコツと規則正しいハイヒールの音を響かせて未来(ミク)は歩く。
綺麗な夕日がアスファルトに未来の影を映し出す。

ふとそこで、足を止めた。

なんの変哲も無い、ただの住宅街。
相変わらず夕日は町を橙色に染めている。

そこに歩いているのは、高校生のカップル。
女の子が恥ずかしそうに男の子の少し後ろを歩いている。

(―――このまま待っていれば、あの頃の二人に会えるかな・・・)

少し大人びた琥於(クオ)と、男の子の後ろをついて行く未来に。

夕日は高校生のカップルの影をつくり、それが未来の記憶を蘇らせる。

(・・・琥於)








「ばいばーい!」

皆、部活を終えて家路につく。
勿論、未来も例外ではない。

しかし、未来にとっては「家路につく」と言うより、「一緒に歩く」といったほうが妥当だろう。
そんな日々が、7ヶ月ほど続いていた。

「ごめんね、待った?」

「全然」

制服を少し着崩して笑う玖於。
クールそうに見えるけれど、本当はすごくやさしい琥於。

琥於の全てが愛しかった。



夕日を背に、琥於の少し後ろを歩く。
二人は喋らない。
でも、二人とも笑っている。

いつの間にか、琥於だけを見ていた。


夕日の当たる坂を上りきってしまったら、二人は別々の家路につかなければいけない。

(・・・寂しい)

未来の気持ちを察したように、琥於が自分の左手を差し出した。

「あと少しだから」

顔も見ずに差し出す琥於を見て、未来は笑った。

「琥於、照れてる?」

「繋いでやらないぞ」

「やだ」

今度は素直に、未来より少し大きなその手を握った。
すごく、あたたかいその手。


別れ道はすぐにやってきて、二人は指を離した。

「・・・未来」

「なに?」


「今まで黙っててごめん・・・俺、引っ越すんだ」


「・・・え?」

「親父の仕事の都合でさ・・・どうしても言えなくて・・・だから、もう明日には・・・」

夕日で出来た長い影がゆらめく。



「もう未来とは一緒に居られない」



頬に雫が伝うのが分かった。

「嘘、でしょ?」

「本当だよ、未来。俺、未来のこと、絶対忘れないから」

そんなお別れみたいなこと言わないで・・・
未来の中で言葉が弾け、渦巻いた。
しかしそれは言葉にならずに、

「〝また明日ね〟」

精一杯の祈りをこめて、別の言葉を紡ぎだす。
明日が、来るなら。
そう思うと、とても怖くなった。

琥於は自分より少し小さい未来にキスをした。

「未来、大好きだよ」


「でも、バイバイ」


次に振り返ったとき、琥於はもうそこには居なかった。
私も、今日見た景色、今日見たものを永遠に忘れない―――

ありふれた幸せが、ずっと続く気がしていた。
琥於だけを見て、琥於だけのために笑うつもりだった。

だけど、時が流れていくうちにいつの間にか、二人の手は離れていた。









ありふれてる幸せに恋していたあの時。
この坂を上るたびに、琥於の手がすぐそこにあるような気が今もする。

今は未来一人でこの坂を上る。

目を閉じた。

あの日の次の日、一生懸命琥於を探す幼い未来が見えた。
琥於はお別れを言わなかった。

でも、結局〝明日〟は来なかった―――

未来はポケットの中から手紙を取り出した。
昨日見つけた、あの日の自分からの、今の自分への手紙。

『10年後の私へ』と書いた封筒をしばらく眺めていると。

「あ・・・」

3枚目の便箋が落ちて、文面が露になった。


今がもし幸せなら
あの日の私のこと
思い出してくれますか


そこにはつらいことに
泣いた私がいるけど
その涙を優しく
思い出に変えてください


未来は一粒だけ涙を落として、静かにうなずいた。


顔を上げると、懐かしい顔がそこにあった。


「・・・・・・・琥於」


あの頃から変わっていない琥於の姿。
しかしそれは、瞬きをすれば消える幻だった。


未来は再び歩き出した。


幸せを見つけるために、幸せになるために。


もう後ろは振り返らなかった。






夕日は時を経ても変わらない坂を照らし続ける。
その坂にある、小さな思い出と共に。



青春に乗っかるのに必死のJK1。
復活しました!
鏡音廃です。
主に解釈小説を書いています。

可愛いアイコンはアイコン・ショップで苺宮 雛華様に作っていただきました!

アイコン・ショップ
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苺宮 雛華様
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作品へのコメント2

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    ご意見・感想

    回想→きっかけにより決意→ハッピーエンドの流れが、成長と幸せを読み手に感じさせてよいですね
    執筆ナイスです!

    2011/07/01 23:38:09 From  日枝学

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    メッセージのお返し

    リオちゃん  マジ?泣ける?良かった?!
           夕日坂いいよねー!dorikoさん最高っ(*´∀`*)
           彼氏っつっても何もしなかったからな!(←ぇ
           今の彼氏はボカロかなぁ(←
           クオの漢字パっと見読めないorz



    莉子さん   ありがとうございます!
           いつもブクマありがとうございます本当に・・・(。・ω・)ノ゛
           ぜんぜん駄文なんかじゃないですよ!!



    日枝学さん  こういう流れがいいんですね!
           いつもアドバイスありがとうございます!

    2011/07/03 14:16:32 楪 侑子@復活!

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    ご意見・感想

    侑子さん小説書くのうまいですね><
    たくさんブクマをいただいている莉子です。
    私の駄文にメッセありがとうございます!

    2011/07/01 22:33:24 From  莉子

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    メッセージのお返し

    リオちゃん  マジ?泣ける?良かった?!
           夕日坂いいよねー!dorikoさん最高っ(*´∀`*)
           彼氏っつっても何もしなかったからな!(←ぇ
           今の彼氏はボカロかなぁ(←
           クオの漢字パっと見読めないorz



    莉子さん   ありがとうございます!
           いつもブクマありがとうございます本当に・・・(。・ω・)ノ゛
           ぜんぜん駄文なんかじゃないですよ!!



    日枝学さん  こういう流れがいいんですね!
           いつもアドバイスありがとうございます!

    2011/07/03 14:16:32 楪 侑子@復活!

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