忙しい日々を送りつつも久しぶりのOFF DAY。
いつもの衣装を脱ぎ捨て,各々私服での開放感を味わえる数少ないチャンス。
これはそんなOFF DAYに僕こと鏡音レンに起きたある事実の記録である。
時刻はそろそろ日も暮れる夕刻。
僕ら一同はたまたま家のリビングに集合していたんだ。
僕はすっかり小型ゲーム機として定番となったBSBで朝からゲーム三昧。
MEIKO姉は夜のバラエティまでの繋ぎに,録画していた韓国ドラマを鑑賞しつつ喜怒哀楽爆笑。
KAITO兄はMEIKO姉の隣で寝転びながら同じドラマを,何か考え事しながらなのかな?
ぼけ~としながら鑑賞中。
リンは近日録音予定の曲のサンプルCDを聞きながら雑誌の読書。
ミク姉は一人リビングが見渡せるキッチンで夕飯の支度。
そしてその話題が僕達VOCA一家のそんな団らんの中心となったのは,ボケ顔だったKAITO兄のある一言が発端だった・・・。
その時は僕がお気にのBSB本体緑色verで,ついこの間発売したゲームソフト
≪初音ミク-Project DEIV-(読み:はつね みく-プロジェクト デイブ-)≫
の朝からプレイを一区切りした時だったからよく覚えてる。
「実は僕,超能力を使えるみたいなんだ・・」
・・・・・・・
突然ぼそりとされた告白。
部屋にTV以外の人の声が無くなった瞬間だった。
レン,今日のお味噌汁の具は何が良い?
私は日本の名前を背負った飲料があるから要らないわよ~
それってお酒のことでしょ?お姉ちゃんは少量で収まらないからだめですー。
ちぇ~けちー
私お豆腐ーーっ
はい,リンちゃんの採用ー。早い者勝ちね
・・・僕まだ何も言ってない・・・
もぅ,鈍臭いんだからレンは
あははははははっ
一家和みの瞬間。
「もういいかな?」
「何よあんた。ノリ悪いわね~。超能力?そんなの当たり前でしょ」
『えーーーーーーっっ!!??』
そのハモリが僕とKAITO兄だけのものだったことに,少し哀しくなったことを覚えている。
「まさか・・女性陣3人は既に気付いて・・・?」
冷静なKAITO兄。
「ちょっと待ってどういうこと?! 一体何から突っ込めば?!」
混乱している僕に向かって,MEIKO姉が優しげな目を向けた。
「この世には,レンの計り知れない事実というものが身近に存在しているのよ。・・・ぷっ」
「はっ,まさか僕の無知を笑われてる?
KAITO兄を笑って見下してた僕が,いつの間にか同じ立場に?!」
「レン??!!」
「いや,しっかり鏡音レン!僕は間違ってなんかいない。無知の恥より知ろうとしない恥!」
皆がKAITO兄の悲痛な突っ込みを無視したのは言うまでもない。
話が全く前に進まないことを見かねたミク姉が順を追って説明してくれた。
超能力が存在すること。
ミク姉,MEIKO姉,リンは既に目覚めていること。
むしろ今回のKAITO兄覚醒で,未覚醒は僕だけになったこと。
何がどうして超能力になんか目覚めたかは・・・あからさまな鼻歌で誤魔化されたけど・・・
そして僕だけ置いてけぼりな感を残しつつ,次回次々とその超能力が明かされていく。
新たに目覚めたKAITO兄の能力とは?
同じく女性陣3人は?
そして僕に女神は微笑むのか?色んな意味で
次回≪真実は空想より残酷だってことはあったりなかったり?!≫を乞うご期待
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