さつきばれ

もうずいぶん　長く雨が降り続いている
僕の瞳の中から　今にも溢れそうになる　
ふいに　何もかもが無駄だと思えて
「僕に出来ることなんて...」
そんな言葉に　あなたが手を差し伸べてくれた
「大丈夫だよ」

その言葉で　光が差し込んできたんだよ
あなたに　出逢えた日から
僕の心の中の　雨は上がって
また　歩き出せるよ　きっと

震えている　僕の手をそっと握りしめて
あなたは笑顔で言うんだ
「特別なことなんてない」
「未来はこれからの君次第なんだ」

その笑顔で　魔法にかけられていたんだよ
あなたに　触れた日から
僕の心の中に　虹が架かって
また　前を向けるよ　もっと

前を向いて歩いていたら　いつの間にやら雨もやみ
雲の切れ間から見えた　まぶしげで暖かな
その未来へと　踏み出せるよ

その気持ちで　力が湧き出してくるんだよ
あなたに　出逢えた日から
この晴れ間の中なら　幾度とだって
また　光を見るよ　ずっと