吠ゆる 枯れた月の輝く荒野
在りし日々の欠片 懐かしむも彼方


唄えどその声は 宮にも着かず
思いも尽き果てて 夢破るると啼く

哀れや その才(ざえ)も
朽ち行き 拓かず
悲しや 貧しさに
頭(こうべ)を垂れ歩き行く

浅ましき己を見て 叫ぶ 幾度目かの夜
狂い行き闇の中 獣へと変わる


拒めど拒めども 落ち行く獣
人が己もただ 日に日に 弱り行く

いつしか 己が内 人の心も
幽かに細り行き 獣を抱くのみ

哀れや 我が友の姿を見てさえ
悲しや 喰らおうと 虎が己の目覚むる

忍び泣き 応えて言う
獣に変わりし我が身
懐かしき友に ただ
唄を託し泣く


慟哭の涙も枯れ
尽きぬ思いも絶ち捨て
薄れ行く面影を
残月に吠ゆる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

山月記

「文学少女MEIKO」3月曲です。
知名度からか、微妙に評価の高かった1曲。
なるべく原作の面影を残そうと苦心した記憶があります。

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閲覧数:147

投稿日:2010/02/07 23:33:16

文字数:318文字

カテゴリ:歌詞

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