季節がまた巡って
今年も雪が舞って
手のひらにそっと落ちて
静かに消えていった

忘れかけていた薄紅の
鮮やかな記憶がよみがえる

涙も痛みも凍らせて
白く儚い粉雪たちよ
こんな傷つく終わりなんて
望んでいたわけじゃない
苦しみ悲しみ凍らせて
白く輝く粉雪たちよ
こんな孤独な終わりなんて
消えてしまえばいいのに

淡い記憶抱いて
氷の上に立って
水辺で涙拭って
もう一度歩き出す

感覚無くした両足を
引きずって前へと進んでく

涙も痛みも凍らせて
白く眩い粉雪たちよ
こんな寂しい終わりなんて
求めていたわけじゃない

蓋をしていた白い記憶が
雪と共に舞い落ちてゆく
もう戻れない過去の栄光
僕らは先へ行くしかない

涙も痛みも凍らせて
白く儚い粉雪たちよ
こんな傷つく終わりなんて…
苦しみ悲しみ凍らせて
白く輝く粉雪たちよ
こんな孤独な終わりなんて
消えてしまえばいいのに

涙も痛みも凍らせて…
苦しみ悲しみ凍らせて…
白く儚い粉雪たちよ…
白く輝く粉雪たちよ…
こんな無色な終わりなんて
描いていたわけじゃない…