失うことだけが
僕らに課せられたただ一つの性なら
空き部屋だらけの夜
ぶり返す痛みで
鈍い光を守っていく

満たしたの?奪ったの?
それだけじゃ足りないな
浮かばれた未来など
ここでは似合わない

さあ
映し給え夢の続きを
もう一度
夜に煙るその煌きを浴びて
枯れた花をそれでも愛そう
灼けた土を踏み締めて歩く

サイレンが帳を下ろし
冷え切った心では
もう手遅れだと知る
貴方の声すらもう
どこから聞こえるのか
わからないほどの暗闇

満たしても奪っても
手放せぬ光が
うらぶれて燃やしても
未だ消え失せない

さあ
映し給え夢の続きを
夜を別つその涙を讃えて
一度きりの奇跡に縋ろう
結んだ指は美しいまま

寂れた都市の煌きを追いかけた
馨しく靡く命は今も
滲みゆけどそれでも愛しい
掠れた明日をいつまでも描く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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幻像

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投稿日:2024/08/27 10:02:12

文字数:357文字

カテゴリ:歌詞

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