一方神波と量産型のミク。相変わらず神波は悩んでいるのか、言動に元気がない。
「マスター、どうしたんですか?」
神波が作っている曲を歌った量産型のミクが尋ねる。
「何でもないよ…」
「マスター、どうしてそんな嘘をつくんですか?」
その量産型のミクの言葉に、黙ってしまう神波。そうして二人を沈黙が包む。悩んでいるせいか、いつもより曲の制作のペースが下がっている。
(でも、今の私にはマスターの悩みは解決できない…)
そう思う量産型のミク。もし、彼女自身がマスターである神波の悩みを解決できるのであれば、先ほどのような突き放す言葉を発しなかっただろう。
(…どうしよう)
悩む量産型のミク。しかし、どうすれば打開できるだろうか?彼女が知る限り、彼女と神波の周辺に打開策を提示できる存在に心当たりはない。
(…いえ、一人だけいるわ)
「マスター」
「どうしたんだい?」
「ワンオフのミクさんと話がしたいです」
その量産型のミクの言葉に耳を疑う神波。
「…ミク、安田教授はともかく、ワンオフのミクさんとは…」
「ワンオフのミクさんと私的な話をするのは、安田教授と私的な話をする以上に無理なのは私も分かってます」
「だったら…」
「私だって、それが難しいこと位分かってます。だけど、マスターや私が悩んでいることをきっと助けてくれます!」
強い言葉で言う量産型のミク。
(…確かにそうだろうけど…。きっと、他に助けてくれそうな人を知らないからだな。…これは僕のせいでもあるけど)
そう思う神波。神波が外に出歩くことは少ない上、神波が大学に行っている時は量産型のミクには留守を頼んでいるので、彼女が外に出る機会自体が少ない。必然的に、彼女の知り合いは少なくなる。もし、もっと自由に外に出て良いと言っていれば、今回の悩みでも他の相談相手を思いついたかもしれない。
「…わかった、聞いてもらえるかは分からないけど、ワンオフのミクさんに頼んでみようか」
そう提案する神波。しかし、神波自身はあまり望みがあるとは考えていなかった。
「はい」
「…とりあえず、高野先輩経由で安田教授に話をしてもらうのが良いのかな。先輩だって、それ位はしてくれると思う」
(…僕たちが悩んでいるのは先輩にも責任があるから、それ位は頼んでもバチは当たらないだろう)
そう思う神波。その決断を聞いて、少し笑顔が戻る量産型のミク。
「…マスター、一休みしましょう。少し休めば、気分も変わります」
「そうだね」
そういって、二人のマイカップを取りに行く量産型のミク、一方、神波は二人の飲み物をとって来るため冷蔵庫を見に行った。
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時給310円
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最低な気分を切り替えるバネを下さい
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出来立てオスカル
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