A
ゆらり、風の悪戯に
白い布切れひらひらり
目に痛む熱い光が
窓枠で跳ねてはきらきらり
B
見えない何かが
隙間を縫ってそろそろり
這い入(い)る影に知らんふり
今日も、明日も
サビ
誰も気にも留めない子
まるで風の幽霊ね
空気の如く浮いている
漏れ出す声も聞こえない
きっとずっと生きてぬ子
『あのこ、多分幽霊ね』
添えた花もひしゃげてる
A
くらり、夏の悪戯に
溶けたアイスがたらたらり
背中追う秘密の時間
ふたつの足音とことこと
B
見えない何かが
心のどっかにそろそろり
這い出た言葉に振り向いて
「私と遊ぼ」
C
六畳一間アパート(おばけやしき)
夏休みだけの秘密基地?
「かくれんぼをしましょ、
あたしが鬼」と笑ってる
飛び込む押し入れ湿った熱気
たまらず「降参」言いました
B
見えない何かが
襖を押さえてがたがたと
叫んだ私に知らんふり
ずっと、ずっと
サビ
誰も気にも留めないの?
これじゃ夏の幽霊ね
空気も上手く吸えなくて
漏れ出す涙は届かない
きっと私は生きれぬ子
「明日からは幽霊ね」
笑い声が響いてる
サビ
誰も気に留めなかった子
まるで風の幽霊ね
いつの間にやら抜け出た子
足音だけを置いていく
私ここでしんじゃうの?
「次はあなた幽霊ね」
花のような声がする
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