はらり 散り逝くなら
今際その頬触れて
君が零す、ただ一滴(ひとしずく)
きっと拭い去ろう


別れは薄紅の
色に染め上げられ
散りゆく片(ひら) 触れあえば
幽かな音色

別れの言の葉を
選ぶ暇(いとま)はなく
再び会う約束は
交わされないままに


去って往く春に
やって来る夏に
姿形を変えても
変わり様のないもの
君に預けさせて


はらり 散り逝くなら
今際その頬触れて
君が零す、ただ一滴(ひとしずく)
せめて拭い去ろう

この身 焦がすように
慕う 蛍のように
声に出さずとも
ただ君を絶えず想っている
絶えず想っている



そっと来た秋も
去って往く冬も
姿形を変えども
一つ変わらないもの
君に預けたまま


凛と青を裂いて
水面 紅(くれない)に染め
乗せた言の葉に音は無し
君よ笑っていて

垂(しず)る雪のごとく
募り募る想いは
雪解け水に変われずに
巡る季節を待つ
巡る季節を待つ



待ちわびた季節よ
君は花影(かえい)に笑う
薄紅艶やかに彩れば
願いが実を結ぶ

はらり 散り逝く花
今はその頬触れて
君を抱きしめたぬくもりを
幾度も確かめた
幾度も確かめた



【補足版】()ふりがな表記


はらり 散(ち)り逝(ゆ)くなら
今際(いまわ)その頬(ほほ)触(ふ)れて
君(きみ)が零(こぼ)す、ただ一滴(ひとしずく)
きっと拭(ぬぐ)い去(さ)ろう


別(わか)れは薄紅(うすべに)の
色(いろ)に染(そ)め上(あ)げられ
散(ち)りゆく片(ひら) 触(ふ)れあえば
幽(かす)かな音色(ねいろ)

別(わか)れの言(こと)の葉(は)を
選(えら)ぶ暇(いとま)はなく
再(ふたた)び会(あ)う約束(やくそく)は
交(か)わされないままに


去(さ)って往(ゆ)く春(はる)に
やって来(く)る夏(なつ)に
姿形(すがたかたち)を変(か)えても
変(か)わり様(よう)のないもの
君(きみ)に預(あず)けさせて


はらり 散(ち)り逝(ゆ)くなら
今際(いまわ)その頬(ほほ)触(ふ)れて
君(きみ)が零(こぼ)す、ただ一滴(ひとしずく)
せめて拭(ぬぐ)い去(さ)ろう

この身(み) 焦(こ)がすように
慕(した)う 蛍(ほたる)のように
声(こえ)に出(だ)さずとも
ただ君(きみ)を絶(た)えず想(おも)っている
絶(た)えず想(おも)っている



そっと来(き)た秋(あき)も
去(さ)って往(ゆ)く冬(ふゆ)も
姿形(すがたかたち)を変(か)えども
一(ひと)つ変(か)わらないもの
君(きみ)に預(あず)けたまま


凛(りん)と青(あお)を裂(さ)いて
水面(みなも) 紅(くれない)に染(そ)め
乗(の)せた言(こと)の葉(は)に音(おと)は無(な)し
君(きみ)よ笑(わら)っていて

垂(しず)る雪(ゆき)のごとく
募(つの)り募(つの)る想(おも)いは
雪解(ゆきど)け水(みず)に変(か)われずに
巡(めぐ)る季節(きせつ)を待(ま)つ
巡(めぐ)る季節(きせつ)を待(ま)つ



待(ま)ちわびた季節(きせつ)よ
君(きみ)は花影(かえい)に笑(わら)う
薄紅(うすべに)艶(あで)やかに彩(いろど)れば
願(ねが)いが実(み)を結(むす)ぶ

はらり 散(ち)り逝(ゆ)く花(はな)
今(いま)はその頬(ほほ)触(ふ)れて
君(きみ)を抱(だ)きしめたぬくもりを
幾度(いくど)も確(たし)かめた
幾度(いくど)も確(たし)かめた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

四季詠相聞歌(しきよみそうもんか)

moguwanPさんの曲へ応募用の歌詞です。

相聞歌は、恋歌(こいうた、れんか)の意です。
歌詞に春夏秋冬をそれぞれ取り入れ、最後にはまた春が巡ってきています。

閲覧数:230

投稿日:2017/05/29 21:19:06

文字数:1,470文字

カテゴリ:歌詞

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