これは昔々の話・・・。人類が心をまだ曖昧な物だと思ってた頃。
世界はロボットの様な体を癒す歌と、領土の取り合いの恐ろしい戦争が
全てと化していた。


そんな中で歌姫と呼ばれた神の子と死神と呼ばれた人の子が居た。
その2人の子は、双子。
神の、双子。


姉の「リンラ」と弟の「ガレン」。
その神の子の活躍と、終末の、第零章。


「お姉ちゃん!歌って、歌って!」そう言って、リンラの周りに幼き子が近づく。
「こ、こらリミクナ!姫様に向かってなんて事を。申し訳ございませぬ姫様っ!!」母親らしき人物が、リンラに向かって謝る。


「いいですよ、何を歌えばいい?」そう言って、彼女はリミクナの頭を撫でる。
「お姉ちゃんの歌は初めて聞くの!一番いい歌をお願いっ!」リミクナはそう言って笑う。


「いいよ、じゃあ、お姉ちゃんが一番好きな歌でいい?」リンラが立ち、リミクナに問う。リミクナは、母の隣に座って、目を輝かせてる。

母親は、「嗚呼・・・ありがたき幸せ!」そう言ってまた、一礼をした。それを彼女は、静かな目でジッと見つめていた。


そして、リンラは歌い始める。静かで、儚くて。けど力強く響く声量。天使の様な声のリリコソプラノは神の歌を更に美しくする。
彼女が歌い終わり、目を開けると、リミクナは涙を流していた。

「どうしたの?」そうリンラが問う。リミクナは、涙を拭きながら首を横に振る。母親も心配そうだ。
「物凄く・・・なんか・・・切なくて。」そう呟いて、リミクナが立ち、リンラの手を取る。
「コラッ!リミクナ!!申し訳ございません!」

「私、この伝説を絶対に書き記します。」真剣な表情をしながらリミクナが言う。
「え?でも・・・大変だよ?」そうリンラが言うと、「絶対にやって見せます!!何があっても!」
「分かった。じゃあ、約束だよ!」そう指切りをする。



リミクナが去って、また一人になる。寂しい、寂しい。なんで、私は洞窟の中に居るの?姫なんかじゃない。そう思いながら、1つの羽を手に取る。
「嗚呼・・・。」そう呟いて、また夜になる。





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【滅びの章集】ゼウスの歌姫と死神の剣士【初小説】

てなわけで小説作りました

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投稿日:2012/04/23 20:26:52

文字数:882文字

カテゴリ:小説

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