約束の時間、十時。
「来てやったわよ!ルカちゃんはどこ!?」
ミクは廃ビルの前に立ち、叫んだ。








「「一人で!?」」
四人の問いにミクは頷いた。
「私、行く。そこに私が行けば、ルカちゃんが助かるのよね」
「でもミク、そんな、危険すぎるわよ!」
メイコの制止にも聞く耳を持たないミクは、まっすぐメイコを睨み、
「私はルカちゃんを助けたい。皆だって、そうでしょ。私が行くしかないの!」
四人は押し黙る。
少しの間、沈黙が流れた。
「ミク」
リンが口を開く。視線がリンに集まる。
「携帯を絶対に持っていくこと。無茶はしないこと。そして」
リンは一瞬溜めて、
「死なないでね」






数秒して、ミクの問いの答えが屋上から聞こえた。
「屋上だ。階段からしか来ることができない。待っているぞ」
ミクは小さく舌打ちをし、ビルの中に入っていった。


「ミク、大丈夫かな」
レンが心配そうに言った。
「…ミクなら、大丈夫だよ」
リンが遠くを睨みながら言った。
「我が事務所の諜報部員をなめるんじゃないわよ」



ミクは階段を駆け上がり、やっと屋上に着いた。
肩を上下させ、深呼吸をする。
ミクは顔を上げ、
「来てやったわ。ルカちゃんを返して」
ミクの目の前にいた男は、
「ほう、なかなか強気。折れなそうな眼だ。人質は無事だ。安心しろ」
「貴方の狙いは何!?お金!?」
「違う。俺の狙いは、初音ミク、お前だ」
「私!?」
ミクは目を見開いた。
「そう、お前だ」
「じゃあ何で最初から私を狙わなかったの!?何でルカちゃんを…!?」
「仲間をさらってから呼びつけた方が、成功率が上がるからだ。いくら用心深いお前でも仲間の為なら来るだろうと考えた。もしも来なかった場合も考えたが、お前はこのように来てくれた」
「何の目的で私を狙ったの!?」
「理由は簡単だ」
男はミクをまっすぐ見つめ、
「お前を俺のものにするためだ、ミク」
ミクは驚いた。
「お前のような美人はそういない。お前のような女を俺は待ちわびていた。ミク、俺の妻になれ」
「貴方なんかに呼ばれるような名前は持ってないわ!気安く呼ばないで!」
ミクは男に蹴りかかった。が、男はすんでのところでかわした。
「ほう、俺に歯向かう気か、ミク」
「当たり前じゃない!貴方のような人には私は勿体無いわ!」

「貴方のものなんか、絶対ならない!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

鏡音探偵事務所 ≪2≫ ~奪還2~

この話、ミクが主役になってる気がする…。

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閲覧数:112

投稿日:2012/02/07 20:33:14

文字数:995文字

カテゴリ:小説

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想


    確かにそいつには、もったいないな!!w
    よし、私のもとにくるのだぁ!!ww
    かわいがってあげるよぉぉww
    なでなでなでなでなで

    ごふっ!!
    ミクの蹴りがしるるのみぞおちにヒットした

    2012/02/17 12:59:43

    • 美里

      美里

      あいつにはミクは勿体無い!
      ちょ…!w

      ミクこっちにおいで、ネギあげるからこっちn――
      ごふ!
      ミクの蹴りが美里のこめかみにもヒットした

      2012/02/17 17:05:26

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