1.
交差点で一人 街の中、知らぬ存ぜぬの息
春は曙に暮れ 僕たちは黄昏に暮れる日々
水路に反射した白 履き慣れた靴にこびりつく黒
ビルの日陰は待ち惚け 針の筵に蹲る虚栄
温もりを忘れるな少年
人生は途切れ途切れで
曇る網膜に焼き付けな
「もう一度」と立つ小さな英雄
死なないことが知りたかった
希望だけなんて夢を見てた
そんな理想で進めたなら
「ざまあみろ」と 笑ってやれよ
生きたい心が枯れぬ限り
伽藍堂なんて言わせねえよ
空も飛べないと諦めてた
子供の僕の影を踏みつけ
2.
高架下に響く車輪 いつでも切れるとは言えない舵輪
頭の中は幻 後悔は先立たず跡を濁し
孤独を笑えばただ道化 前だけ向いてればタダ同然
鉄塔の錆びた顔色が この街が好きだと微笑んだ
無知の知を知ったか少年
へし折れた筆を取れ
未来に生きていたいなら
理想を白にぶちまけてみろ
命の終わりが怖かったんだ
いや置いてかれるのが嫌だった
君だけは未来へ生けたなら
僕も死にがいがあったのにな
ずぶ濡れで逃げた臆病者が
何かを願うのは間違いなのか?
人知れず人に溶けた僕の
君に届ける声は歪(ひず)んだ
(間奏)
まだ夏の汗が滴る頃に、喉元を過ぎる気持ちが焦げ付いて
冬の雪が融和する頃に、凍り付いた想いが熱を孕み出したんだ
雨曝しの壁の掲示板に 黒ずんだ赤で「探しています」
奪われた温度が恋しくて だけど首を締める言葉だけ
うんざりだ
笑っちまうような人生だ
くたばる僕らは喜劇ですか?
自分で歩く道くらいは
霞の中でも辿っていたいな
死にたいことなんて知ったことか
道徳も神もただのゴミだ
最後まで捨てれなかった愛が
僕らの唯一無二の存在(もの)だ
Ah...
諦めなかった世界の果てで
朝焼けに溶けた黒い影は
「始まり」に雨を零した
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kurogaki
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