旅立ちの歌 遥か遠くで
呼んでる声がする 行かなくちゃ

耳澄まして聞け 声嗄らして訊け
目を逸らせば 風が足をすくう

旅立ちの歌 遥か遠くで
応える声がする 手を伸ばせ

身を守るはずの 嘘 剥がれていく
砂仕立ての 鎧 捨ててしまえよ

今始まる旅さ まだ強くはないさ
雨降らしの雲 さあ 蹴散らして


旅立ちの歌 今も何処かで
微笑む人がいる 忘れない

ただ一人の闇 ただ一人で泣け
街明かりが消えて 心なびく

旅立ちの歌 今も何処かで
佇む人がいる 聞こえるか

横殴りの影 日々削られても
泥まみれの地図を胸に抱いてく

何一つ残らず 誰一人帰らず
答えのない旅 さあ 切り拓け




たびだちのうたはるかとおくで
よんでるこえがするいかなくちゃ

みみすましてきけこえからしてきけ
めおそらせばかぜがあしおすくう

たびだちのうたはるかとおくで
こたえるこえがするておのばせ

みおまもるはずのうそはがれていく
すなしたてのよろいすててしまえよ

いまはじまるたびさまだつよくわないさ
あめふらしのくもさあけちらして


たびだちのうたいまもどこかで
ほほえむひとがいるわすれない

ただひとりのやみただひとりでなけ
まちあかりがきえてこころなびく

たびだちのうたいまもどこかで
たたずむひとがいるきこえるか

よこなぐりのかげひびけずられても
どろまみれのちずおむねにだいてく

なにひとつのこらずだれひとりかえらず
こたえのないたびさあきりひらけ