「レーン。英語の辞書貸してー」

勢い良くレンの部屋のドアを開ける。
だけど部屋には双子の弟の姿はない。

「出かけたんかなぁ……?勝手に借りてくか」

レンの机の前に立った時、一つの古いゲーム機を見つける。
ゲームボーイアド○ンス……メイコ姉のかなぁ……?

「ん……なんかカセット入ってる……」

ちょっとだけなら……宿題は夕食の後にでもやれば良いし……
カチリ。と横にある電源を入れた。でも点かない。あ、ここは音量だ。
電源は……左下にあった!
左下にある電源を入れた。トルゥーン♪と懐かしい音を聞く。
どんなゲームなんだろ……とワクワクしていると、いきなり体に力が入らなくなった。
だ、誰か……
なぜか声も出ない。どんどん、体の感覚が無くなっていく。
匂い、痛み、痒み……最後に、部屋の景色がセピア色になって……

「そこの旅のお嬢さん。何か、お困りですか?」

突然、紫の髪をした気持ち悪い男に話しかけられる。

「なんと、めがねの度が合わない?それはお気の毒」

めがねの度が合わないなんて、言ってないよ。
でも、なぜか声が出ない。

「ですが大事になさって下さい。そのめがねは、あなただけに与えられた、
 伝説の 勇者 のめがねなのです。」
「ゆう、しゃ……?」

やっと声が出せるようになった途端に世界が明るくなった。

RYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYN、RIRIRIRIRIRIRI……
いつもの様に目覚まし時計の音で目が覚める。
いつの間に寝ちゃったんだろう……?たしか、昨日たまたまレンの部屋に置いてあったゲ-ムをやってみて……

「て、あれ?」

なぜか私は自分の部屋ではなく、よくわからない……ロ-ドローラーとか、宝箱みたいなものが置かれてる……ゴミ置き場?みたいな場所で、
来ている服もよくわからない水着?にショートパンツだった。
そして……色が無い。青い空にも、色んな色の花にも、黄色いロードローラにも……
やだ……夢でも見てるのかな……?
急に、目の前に黒色の文字が浮き出た。

『けん と し゛ゅう と しやかいもんだい と
 すこした゛け まほう の 世界 へようこそ!
 ぷれいやー名 りん
 れべる1 体力800(平均300) 知識30(平均300)
 体重djw9いうえうぃ㎏ 身長152cm
 そうび品 せくしぃな水着(青)。汚れにくいしょーとぱんつ&フ゛ーツ(黒)
         のろいのめが゛ね     』

なぜか、『のろいのめか゛ね』だけが赤色で見る事が出来た。
文字に触れてみると、赤い色の文字がたくさん浮き出てきて、

『のろいのめか゛ね (ノロイノメガ゛ネ)
  ひかりの軌道をゆか゛める視覚補正デバイス』

私の目の前に、鏡みたいな物が出てきた。

「何これ?ダサイ!しかも取れないし……

  ここはどこなのよー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

プレイヤー。リンの叫び声がそこらじゅうに響く。
さぁ、物語が始まります……

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

のろいのめか゛ね ほ゛うけんの書1

のろいのめか゛ねが好き過ぎて小説化です。
妄想たくさんです!

閲覧数:1,608

投稿日:2009/04/09 18:18:12

文字数:1,255文字

カテゴリ:小説

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