この世界で君だけを見ていたら
世界が終わっていたよ
最後に花より奇麗なものを見れただけで
僕は満足だよ　満足だったんだよ

赤い月に唆されて
外に出ていく群衆
ボクは混ざれなかった
けれど君は手を引いて歩き出した

世界の終わりは輝いて
地獄はとても奇麗でした
憎しみも苦しみも全部洗い流して
とても穏やかでキミは笑っていたよ

出会った頃は思い出せない
それでもいいと思ってる
だって世界が終わってしまうから
はじまりより最後を大切にしたい

赤い空は恋のよう
熱い思いを持った
ボクのこころ晒すようだ
けれど君の目にはもう届かない

終わりよりキミを見ていたら
天国はすぐそこに
慈しみも優しさも全部消せなくて
頬を伝う命の欠片が流れたよ

生まれ変わったらなんていうけれど
本当にそんなことがあるのかな
暴動轟音怒号慟哭死屍累々
地獄は生きている間に見るんだね
空の天国はとても奇麗なのに
繋いだ手を離さなければ
最後の門も一緒にくぐれるかな

世界の終わりは訪れて
最後の最後に
キミと目が合ったんだ
ボクにとってはそれで充分で
手を握り返した