「いらっしゃい。廊下突き当たり右の部屋にいて」


「……はい、わかりました」






赤羽根さんの家は一軒家だった。普通のお家に見えるけど……






言われた通りの部屋に入ると、
パソコンと…ベッドの上に僕によく似せてあるアンドロイドがいた





「これが…僕の身体になる…」


「高級なんだぜこれ。脳以外は
人工細胞で出来た、今人間に最も近い身体なんだから」






ハハッと笑って部屋に入って来た赤羽根さん。手には数種類コードが握られていた








赤羽根さんは、僕の頭にコードを繋げたヘルメットを被せて仰向けにした。コードはアンドロイドに繋がり、その腕からパソコンへと繋がっていた









「よっし。始めるか」


「僕はどうすればいいですか?」


「んー……消えてく感覚と同じ
みたいなもんだし嫌なら寝る?」




自分が消えていくのを感じるのは嫌かな……。寝たら起きられるかわかんないけど……




「……寝ていたいです」


「じゃあ薬飲めな?起きたら調整してから家帰っていい」





出されたのは錠剤。飲み込むと
すぐに眠気が襲ってきた。赤羽根さんがキーボードを叩く音を聞きながら僕は眠りについた
























フワフワした感覚。回りには映像が浮いている。リイトやライト、兄さん、マスター




夢の中で、僕は過去を振り返って見ていた。酔っ払った時の事。
マスターを迎えに行った事。他の事もたくさん




少しずつ夢が終わっていくのを
感じながら僕は目を閉じた。そろそろ感情をプログラムにして移動するのが終わるのだろう






夢の最後。最後の映像はマスターの笑顔。最後浮かんだものは、マスターのくれたチョコの味…。




僕は暖かい気持ちを感じながら、夢の終わりを迎えた
























「……起きれるか?」



不意に赤羽根さんの声が聞こえて目を開けた。ゆっくりと身体を
起こしてみたら、さっきまで僕の身体だったモノが隣にあった





「気分は平気か?」


「……あ、はい…」




ちょっと喋り難いけど、身体に
不調は感じない。…僕は無事に、兄さんと同じになれたんだね






「声は調整。他の具合は上々な…んじゃ声出して。一番喋りやすいとこで手あげて」




言われた通りに声を出す。赤羽根さんがパソコンをいじると声が
出しやすくなった。一番自然な所で手をあげて、それでおしまい。






「よし。バックアップもとれてるし問題あったらいつでも来な」


「はい。…あの、お金は…?」


「葵の依頼だかんな。金はいい。じゃあまたおいでな」






そう言って赤羽根さんは僕を夕日で赤い空の下で見送り家に入ってしまった……。いいのかな本当に








でも赤羽根さんがいいって言うしいいや。マスター今から帰りますからね





ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

KAITOと種っこがやってきた41

ヒイトの身体変換の話。なんか微妙になってしまった…

前ページは兄さんが大変な事になってますのでお気をつけて下さい

種配布場所はこちらです
http://piapro.jp/content/?id=aa6z5yee9omge6m2&piapro=f87dbd4232bb0160e0ecdc6345bbf786&guid=on

閲覧数:202

投稿日:2010/02/18 00:13:45

文字数:1,255文字

カテゴリ:小説

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  • 純チョコ

    純チョコ

    ご意見・ご感想

    どうも、小説書きに行く前によってみました純チョコです。

    ひいとくん無事に終わったようでよかった…

    兄さんが…大変なことに…!?

    自分は起動すらしてやれなかったです…誕生日。
    でも絵を描いたりクッキーやいたりいろいろやってましたw

    2010/02/18 18:44:33

    • 美琴

      美琴

      訪問ありがとうございます!

      嬉しいんですけど、なんか案外サラッと終わっちゃって…。もう少し問題でも起こせばよかったか←

      兄さんはどうなるのか…。オチが決まってないので私も解らない…←

      充分素敵な事してますよー。私は過ぎるは内容はアレだわですから…

      2010/02/18 20:03:05

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