雪の落ちる速度を見ていた
舞うように飛ぶように流れて
熱を奪っては融けて流れてく
少しだけ誰かを震わせて
足跡が消えて真っ白になって
私がどこから来たのかを隠した
まるで最初からここにいたように
ここからどこにも行けないように
眠ることを忘れて見入ってしまうのは
そのまま受け止めていたかったから
穏やかな顔のまま白い息を吐いて
飛んでいけそうな気がしていた
雪の落ちる音を聞いていた
耳すまし問うように微かに
色を奪っては積もり重ねてく
少しだけ誰かを急がせて
約束が消えて真っすぐになって
私が誰かを見てたかを隠した
まるで終わりまでここにいるように
そこからどこにも行かないように
歌うこと忘れて見惚れてしまうのは
そのまま受け入れていたかったから
たおやかな声のまま熱い気持ち吐いて
そばに行けそうな気がしていた
誰にも聞こえない子守唄の色は
私だけが独り占めしたみたいに
最後の1ページを解きほぐしていく
風が遠慮気味に一つだけ吹いた
鼓動すら静まり返りそうな場所で
もう少しだけここにいたかったけど
眠ることを忘れて見入ってしまうのは
そのまま受け止めていたかったから
穏やかな顔のまま白い息を吐いて
飛んでいけそうな気がしていた
妖精のふりをして届けばいいなって
手袋越しのドアノブに願いを込めて
晩ご飯の匂いが路地を抜けて消える
いつかのいつものなんでもない冬の日に
なんでもない冬の日に
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