A1 例え君を見失って
  不安に侵される夜で
  片脚を無くしても
  走り出せる

B1 それで何処まで往けるの?
  その脚は本当に君の脚なの?
  俄かヒラリ閃いた刺突が
  『其れ』を突き抜けるのだ

S1 その翅で
  高く飛んで行ける
  それでも
  切なさに比例する飛距離
  昇るほど息が掠れる
  振動する左の視界に
  君の赤い翅が
  舞っていた


A1 例え君を殺したって
  熱に魘されたままで
  片腕が千切れても
  抱き締める

B1 それで如何するの?
  硝子みたいに砕けてしまうの?
  密かキラリ煌滅いた諸刃が
  『其れ』を斬り裂くのだ

S1 その翅で
  遥か遠く逃げ出せる
  それから
  止まずに繰り返す嘔吐き
  耐えるほど脳が疼く
  慟哭して震える声が
  僕の白い涙が
  彷徨った


C1 此処は何処?
  貴方は何方?
  何故君は赤く笑うの?
  その翅は本当に僕の翅なの?


A2 例え翅が滅んだって
  君の美しさを置き去る
  僕を切り刻む
  『此れ』は綺麗

S1 その翅で
  全て隠してしまえる
  そのまま
  逆さに墜ちていく加速度
  掴むほど腕が痛い
  君の名を喚び続け
  中心軸は熱く
  速く助けて

S2 その翅で
  もう少しも動けない
  それだけ
  壊変した君の心の温度
  触れるほど哀しくなる
  けれど離さない
  逆行する時間の中
  泣き疲れた僕に
  微笑む
  苦しみ抜く君の
  エーデルシュタイン

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

エーデルシュタイン

翅を持つ君が
墜ちてしまう

閲覧数:185

投稿日:2013/10/28 10:07:53

文字数:665文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました