花咲かぬ 赤焦(せきしょう)の大地に
降りしきる 砂の雨

足跡も亡骸(なきがら)も掻き消して
風遊ぶ 黒の谷

一縷(いちる)の水に 縋り 祈り
濡れた双眸が 針になる


水誘う 白亜の砂原(すなはら)に
湧きいずる 夢の波

碧玉(へきぎょく)を 溶いた陸の楽園
洟(はな)謳う 青の海

水透く砂を 恨み 湛え
焼けた掌が 星を指す


我ら砂の民 砂塵の街で
命潰えるその日まで
渇いた視界の先の先へと
瞳 潤ませ 進む


唄語る 旅人の調べは
茜入(い)る 西の地平 
夢紡ぐ 語り手の奏手(かなでて)は
白眩(しろくら)む 明けの地平

揺れるまほらを 砕き 描き
翳さす希望を 嘆かずに

我ら砂の民 砂塵の国で
命潰えるその時は
砂には還らず 荒ぶ風へと
この身 翻し 渡る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

砂の民

今書いてる小説のテーマのような。
兄さんにいつか歌わせようそうしよう。
しかしベースなる曲ができてない罠(ていうかどう作るんだろう)

閲覧数:95

投稿日:2009/02/07 15:13:02

文字数:347文字

カテゴリ:歌詞

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