時間ばかり過ぎて 歳をとって 足元を眺めながら
子供だった頃とは 変わった街並みを 今日も一人歩いてる
もう辺りは見違えて 顔ぶれも変わったけど
この道は相変わらず 思い出が染み込んでる
微かな灯りに導かれ 月明かりにふと思う
荒んだぼくに 手を差し伸べた 眩しいあなたの光
初めて出会った あの日を覚えていますか
共に歩いた道を 語り合った夢を
愛を囁いた日々を まだ 覚えていますか
鮮やかに思い出せるのは
あなたの笑顔 あなたの声 あなたの姿かたち
まばらな消し跡に似た 切れ端を繋ぎ合わせ
指を絡めたあなたとの 遠い昔を懐かしむ今
少しずつ 掠れていくことに 自分への恨めしさが募る
迷いに迷って ようやくなぞらえた言葉を
口に出すことなく そっと飲み込んで
濡れ羽色の空 流れ星はひとつもない 雲もない
祝福を与えるかのような 光たたえる星々が
この大地を この街を この世界を 優しく照らす
日常に隠れた ささやかな幸せを 祝い歌う
心の片隅 記憶の欠片 魂の奥底に
残るあなたへの愛
この世界にはもう あなたはいない
ぼくだけ生きたまま 温もり抱えたまま
今日も見つけた ささやかな幸せを 祝い謳う
心の片隅 記憶の欠片 魂の奥底に
残るあなたへ届け
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